さや侍

このごろかなり夏っぽい日差しになってきましたね。でも通勤の電車は空調があまりかかってないせいで人いきれが強く、気分が悪くなりそうになるのでな通勤もかなか大変ですね。   土曜日に松本人志監督の“さや侍”を観てきました。

 

普段は電車+徒歩で行けるT・JOY新潟万代か新潟市民映画館シネ・ウインドで観ることが多いのですが、久しぶりにユナイテッド・シネマ新潟へ行ってきました。

 

仕事を放棄して脱藩した“野見勘十郎”は賞金稼ぎに命を狙われながらも娘と二人で逃亡の旅をしています。

 

しかし多幸藩に捕らえられ、殿様から“三十日の業”という刑を言い渡されます。

 

この三十日の業は母を亡くして以降笑わなくなった若君(殿様の息子のことね)の前で30日の間に1日1芸を披露し、笑わすことができれば無罪放免、できなければ切腹というものです。

 

野見が披露する芸ははっきり言ってどうしようもない一発芸ばかりで失敗の連続です。

でもなりふり構わずとにかく一生懸命に若君を笑わそうとする姿はなかなかにシュールで笑えます。

彼の臆病な性格に対して、しっかりものの娘が厳しくダメ出しをするところも面白いです。

 

でもそんな彼の一生懸命な姿が殿様や街の人の心を惹きつけ、殿様は野見を許そうとするのですが、家臣は殿様が決めたルールだからと若君がわらわない限りそれを認めずに芸の失敗を告げます。

 

そんな様子はいろんなしがらみに縛られ本当のことが言えない政治家を風刺しているようにも思います。

 

 

事の顛末をここで書ければもういくらかはこの文章も少しくらいは面白くなるのかもしれませんがそこはこの映画であっと言わせるところなので書けません。

 

最後に野見が娘に見せたのは愛情と武士としての生き様でした。この姿は前半のシュールな笑いがいい具合に引き立て役になって思わず涙してしまいます。

 

 

もうエンタメニュースなどでご存知の方も多いかと思いますが、野見勘十郎を演じたのは、俳優でも芸人でもない普通の人と言われる野見隆明さんという方です。

 

洗練された演技のできる俳優では、この不器用ながらも一生懸命やるという人物像が表現できなかったのではないかと思います。

 

そういう意味ではこの映画はキャスティングもキモですね。

 

 

松本監督の作品は芸人らしいシュールな笑いもをちりばめつつも、人間の本性や欲望などの内面もうまく盛り込んでいて、作品が出来るたびに洗練度が上がっていくように思います。もう芸人が監督やってみましたという域からは十分に抜け出ている言えるでしょう。

 

 

映画“さや侍”公式サイト

http://www.sayazamurai.com/