映画「深夜食堂」を観てきました。

土曜日はT・ジョイ新潟万代で映画「深夜食堂」を観てきました。土曜日の午前中でしたが、結構お客さんが入っていてビックリでした。

 

この映画の原作は漫画でそれをTVドラマ化し、さらに映画となりました。オタクとはいえあまり漫画は読まない自分も深夜食堂はずっと読んでいるいくつかの作品の一つです。

 

TVドラマになっているのを知ったのがどういうわけか昨年秋~冬に放映されていたドラマ第3期の途中からで、とても惜しいことをしたと思っていました。

 

深夜食堂は新宿の古びた小路にあり、深夜12時から朝7時まで開店していて、メニューには豚汁定食、ビール、酒、焼酎しかなくできるものならなんでも作るめしやを舞台にしたお客さんたちの物語です。

 

漫画もドラマも一話完結の短編ものという感じなので、2時間とかの映画になるのかちょっと心配だったりもしました。

 

映画では妾を生業のようにして生きる女、田舎から出てきてお金に困り無銭飲食をする女、震災で被災した福島にボランティアに通う女性と被災して妻をなくしボランティアの女性に惚れた男の3本の物語です。そして、その3つの物語を何故か店に置き去られた骨壷が絶妙につないでいきます。

登場する料理は赤いウインナーのタコさん炒めや玉子焼き、ナポリタン、とろろご飯、カレーライスなど特別なものではありませんが、とても美味そうなのです。

 

それはなぜかというと、悩みを抱えたお客さんの思い出や心境とそれらの料理が結びつくからなんだと思います。深夜食堂は料理が人の心に寄り添う様子が絶妙な加減で描かれているから面白いと思っています。

 

小林薫さん演じる食堂のマスターの人となりについては原作でも触れられていませんが、口数少なくお客さん達とは付かず離れずでありながら、ここぞという時に押し付けがましくなく背中を押してあげるような情に厚く優しい感じのする人物です。そんな人柄がテレビの何倍もよく描かれていて、マジカッコイイっすって思ってしまいました。

 

マンガやドラマではお店の中のマスターばかりですが、お店の2階の様子、自宅のマンションでの様子、仕入れの様子などマンガやテレビでは描かれていないマスターが登場するのは、ドラマから映画になったことの広がりを見せてくれています。

 

お店の常連さんたちも、サラリーマンやOLばかりではなく、ストリップやギャンブルに通う人やストリッパー、ゲイバーのママ、ヤクザなどで、そうしたちょっと変わった顔ぶれです。こうした様々な立場の人達がいつともなくお店に集まって、お互いの話に相槌を打ったりしている様子は、いかにも新宿という街の中のほっとできる吹き溜まりという感じがします。

 

震災で妻を失いボランティアの女にプロポーズし東京まで追いかけてきた男は、お店に置き去られた骨壷をきっかけに自分の思いを吐き出します。彼の台詞には激しく胸を打たれるとともに、映画の中でちょくちょく登場してきた骨壷がそうきたかとシナリオの上手さに脱帽しました。

 

 

また、漫画の実写化、TVドラマの映画化では、登場人物のイメージが違っていたり、設定が過剰に盛りすぎてあって、オリジナルの世界観はどこに行ったんだ?」と思うようなものが多いですが、この深夜食堂は本当にうまく行っていると思います。

 

お店のある小路のレトロで猥雑な雰囲気やお店の空気感なども良く出来ているし、常連さんたちのキャスティングも漫画のイメージをうまく表現しています。特に不破万作さん演じる、ストリップやギャンブルに通う常連の忠さんは漫画から出てきたのではないかと思ってしまうほどです。

 

警官役のオダギリ・ジョーや未亡人の田中裕子のコミカルな演技はしんみりくる人情もののストーリーに程よい笑いを加えてくれています。

メリハリよくジーンと来たり、笑ったりとほっこりする映画でした。

 

TVドラマ第4期とか、映画第2弾とか是非是非やってほしいですね。

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