映画“イーダ”

新潟市民映画館シネ・ウインドで「イーダ」を観てきました。

舞台は1960年台初めのポーランド。孤児として修道院で育った少女イーダが、修道女になる誓いを立てる前に、たった一人の肉親である叔母を訪ね、自分の生い立ちを知らされ、叔母と二人で両親の痕跡を探す旅をするという物語です。

旅の中でイーダが知ることになる、自分の両親や自分の過去は直接的な描写ではないですが、ポーランドでのユダヤ人迫害のことを強く刻みつけてきます。

修道院での戒律に忠実なイーダと、判事でありながら酒は飲みまくる、タバコは吸いまくる叔母はまったく正反対の人物像です。

イーダが叔母との出会いを通じて、戒律に忠実に生きる人生だけではなく、自分の心のままに生きてみようかと揺れ動く様子は、彼女の成長だけではなく、戦後という大きく社会が変化する雰囲気も込められているように感じます。

過剰な演出や演技が極限まで削ぎ落とされ、モノクロームの映像に凝縮されています。衝撃的な事象もサラっと描かれていてもそのことが濃く伝わってくるところはすごいです。

また、映画の中でかけられたレコードやバンドが演奏する当時の流行りのポップやジャズなどの音楽はなかなかいい雰囲気を醸し出しています。

 

 

コメントを残す