うつ病は心の風邪どころではない

読売新聞の医療サイトyomi.Dr.(ヨミドクター)に元テレビキャスター 丸岡いずみさんへのインタビュー記事“うつ病(4)「脳の病気」きちんと薬を”が目についた。

彼女のことは全く知らないですが、記事の冒頭に“薬を飲んだら、すぐ快方に向かい、精神科の医師からは「薬が教科書的に効く人ですね」と言われた。入院してから1か月足らずの大みそかに仮退院できた。”とあった。

彼女の場合は仕事を辞めるまでに十分蓄えもできたと思うし、完全に仕事を切り離したことで治療もスムースだったと思う。

企業は利益を追求するものだから、稼ぎに見合う働きができない人を切り捨てていくのは仕方のない面もある。

“うつ病は心の風邪”とか“うつ病は甘え”という言葉が社会的に消去されない限り、患者がしっかり治療して社会に復帰するのはとても困難だ。

企業などではこの言葉のせいで、病気について理解し、予防や患者の治療のための環境が整わない。

職場がこの病気を理解せず、働きにくい環境や人間環境を作っているせいで、企業が取り組むメンタルケアの7割は効果が感じられないという統計も出ているらしい。

患者自身もこのような言葉でこの病気は軽いものだ、すぐ治るものだと思い込んでしまい、十分に回復していないまま、無理して復帰しようとして余計に病状を悪くしているようにも思う。

休職しても経済的なことや職場からの連絡などに怯えながら過ごすのだから、どんなに休養しても薬を飲んでも良くなるわけがない。

ましてやそれで退職してしまったら、もう元のレールには戻れず、転がり落ちていくだけだという社会構造もプレッシャーを大きくしている。

“うつ病は心の風邪”とか“うつ病は甘え”などと軽々しくとらえてはいけない。

 

 

「うつ病は心の風邪どころではない」への2件のフィードバック

  1. 1ヶ月で治るのは、何か問題があって躓いた程度で、問題が解決策したら治った~というようなものだと思います。
    本当は、薬も合ったものを見つけるのが難しいし、なかなか上手くいきませんよね。

    鬱病は、甘えとかいうのを聞くたびに辛くなります。
    社会の意識改革や枠組みが出来てこない限り、自殺者も減らないし、本当の意味で救われません。

    故・中村勘三郎さんも、鬱病だったと聞いて驚きました。
    鬱病でも、鬱病と言えない環境も辛いですよね。

    しかし、体験しない限り、鬱がわからないはずです。
    私の12時間くらい寝るのも、周囲にはわかって貰えませんからね。
    鬱病体験機とか、出来ませんかね。

    1. 瑠璃さん、コメントありがとうございます。
      この方の場合はとても特殊なケースではないかと思います。

      自殺の原因は鬱というよりも、所得が低いとか思うような仕事に就けないなど経済的なことから、心を病んで自ら命を絶っていると効いたこともあります。

      芸術・芸能関係の人は意外と心の病が多いと聞いたこともあります。

      心の病気は外見や数字ではなかなか判断ができませんから、うつ病体験装置みたいなのがあるといいかもしれませんね。

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