“花散里” ヒカルが地球にいたころ……(8)

 

 

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【あらすじ(公式サイトFB Onlineより)】

「ダメだと思うほど――惹きつけられてゆく」

 

母との別れを支えてくれた葵【あおい】を、妙に意識してしまい動揺する是光【これみつ】。そんなところに、「ぶ、文化祭の実行委員に、赤城【あかぎ】是光くんを、推薦します」みちるの発言に始まり、月夜子【つやこ】主催の日舞研の出し物、朝衣【あさい】の特別警護班への参加要請と、文化祭の準備に奔走するハメになってしまう。学校行事には慣れない上に、クラスメイトには避けられ、帆夏【ほのか】も何故か素っ気ない態度。そんな時、資料を差し入れてくれる、正体不明の援助者が現れ――!? 大人気学園ロマンス、第8巻!!

【読み終わって】

いつもは「ヒカルが想い人との約束をかなえてもらうように是光に頼む」ところから始まるというパターンですが、今回はちょっと違います。(どう違うかはネタバレになるのでごめんなさい)

文化祭の準備は是光と級長のみちるの二人だけで、是光のことを怖がってクラスメイトはなかなか手伝ってくれません。

みちるは少し前に三つ編みお下げをゆるふわヘアにイメチェンして、是光に好意を持ってもらおうと、是光の苦手な激甘の手作りお菓子を持ってきたりと頑張ります。

是光と過ごす時間が増えるにつれ、みちるの行動は少しずつおかしくなっていきます。ラストに近づくまで彼女に何が起きているのかわからずミステリアスな感じがしますね。

ヒカルとみちるは過去につながりがあり、みちるはずっとヒカルのことを思っていて、是光にヒカルを重ねていたというのが明らかになるのは、いかにも白馬の王子様を待ち続ける乙女という感じでロマンチックです。

是光が思い切って文化祭フルコースデートに誘い、ようやくヒカルとさよならすることができるまでのみちるは本当に幸せそうでしたね。

是光に素っ気ない帆夏も裏で是光を助けるために奔走していて、健気だけど、素直になれないところが可愛いです。

帆夏と葵はとうとう自分の本当の気持ちを是光にぶつけます。それも二人同時。そんな中でオーストラリアで過ごす是光の初じめての想い人の夕雨が帰国すると是光にメールがあり、次の巻は4人の恋模様がどうなるのか楽しみになってきました。

文化祭の実行委員会と生徒会長の朝ちゃんからの勅命の特別警護班を立ち回りながら、今まで関わった女の子だけではなく、クラスの人望をあつめる是光は気持ちよかったですね。

藤の花の出産が近づき、一朱も何か企んでいそうで、是光たちの清々しさと対照的に一層ドロドロした部分も顕になりそうですね。

おまけのエピソードの朝ちゃんはツンデレさんで可愛いですね。

今回は本文のイラストは気持ち少ないかなとも思いましたが、口絵のカラーイラストは破壊力抜群ですよ。

作者の野村先生はこのシリーズをかなり前に書き終えていて、あと2巻で終わりとのことです。ちょっと寂しいです。

“花散里” ヒカルが地球にいたころ……(8)

著:野村美月 イラスト:竹岡美穂

エンターブレイン ファミ通文庫刊

2013年08月30日発売

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