バカとテストと召喚獣 10.5

文月学園2年Fクラスを中心とした愛すべきバカ達が繰り広げるドタバタの短編集です。どの話も面白さは安定していますね。

【僕と兄さんと謎の抱き枕】

Aクラスの久保くんの弟は中学3年生。ある日兄の部屋から明久の抱き枕や写真を発見します。

進学希望校の見学に文月学園を選んだ弟はムッツリーニの妹と一緒に明久たちの2年Fクラスを訪れます。

 

もう、会話の噛み合わなさで爆笑です。

特に翔子が「しょうゆを作ろうとして断られた」というところは噴きました。

結局、兄妹だろうが、入学前の中学生だろうが、ラブコメ展開をちらっと匂わせただけでも、異端審問会の餌食になるのですね(笑)

結局久保君の弟がFクラスに馴染んじゃうところは微笑ましいですよね。

 

【僕と雄二と危ない黒魔術】

雄二が翔子からとりあげた本“実践・本格黒魔術”に挟んであった栞(=護符)がきかっけで、明久と雄二の心と体が入れ替わってしまいます。

翌日、学校で雄二と明久の取っ組み合いに周りの連中も巻き込まれ、いろんな人の体と心が入れ替わってしまいます。

 

雄二と明久が入れ替わった翌日に、瑞希が明久にタコスを作ってくるなんてタイミングがナイスすぎるよね。まあそれで取っ組み合いになっちゃうんだけど。

玉野さんが明久の体を拉致したり、美春が美波の体を拉致したりという暴走っぷりが面白いです。

また、ある胸を実感した美波の変貌ぶりとかも笑えますよね。

明久になった雄二を玲がどうやって起こしたのか気になるところです。

 

【僕と未来と召喚獣】

進路希望調査の用紙に記入する内容を迷う明久たち。そこに学園長が召喚者の未来をシュミレートする実験フィールドを使ってみないと提案してきます。

なんだかんだ抵抗しつつも明久たちは実験フィールドを試すことになり、未来の自分に会うことになります。

 

冒頭の進路希望調査の用紙で、雄二の進路希望はメチャメチャ笑えました。

ババア長(=学園長)が登場した時の明久たちのリアクションが面白い。

美波の胸が成長していることにみんなが驚くって失礼すぎるだろw

秀吉の将来が胸が成長するって、それはムッツリーニや明久たちの願望だよねw

そして、ヌードカメラマン志望のムッツリーニが何をどう間違えば新聞記者になるのか気になりますね。

結局、将来どうなっているのかを訊かなかった明久と瑞希には青春っぽい前向きさが感じられてよかったですね。

 

【私とウサギと仄かな初恋】

小学生の頃の明久と瑞希のお話です。

瑞希は飼育委員に推薦されますが、嫌だとなかなか言えずにいます。そこに明久が“瑞希は嫌がっている”と助け舟を出そうとしますが、言い回しの誤解から結局瑞希は飼育委員になってしまいます。

それを悪いと思った明久も飼育委員に立候補し、二人は毎日ウサギの世話をすることになります。

 

小学生の頃って、スポーツができる人とか明るい人が人気があったよね。

瑞希なんかは勉強はできても体が弱く運動もにが出て、内向的だからいじめられっ子というのもわかるような気がします。

でもそんな瑞希に対する嫌がらせをサラっと非難し、瑞希をかばう明久はいい男の子じゃないですか。

ウサギが死んでしまったことに心を痛めている瑞希にうさぎのヘアピンをプレゼントする明久もかっこいい。

それが高校生になるとこの様子ですよ(笑)もう、本当に“どーしてこーなった”ですよ。

昔も今も明久の素直なバカっぷりはみんなに愛されるなと実感しました。

 

【イラスト】

口絵から始まって、各エピソードの間に乗っている、人気投票は雄二の検閲削除と秀吉へのコメントが気になるところです。

あとP119のイラストGJです!

 

次で本編が完結するということですが、盛り上がって欲しいですね。

 

2012年10月08日読了
★★★★☆

バカとテストと召喚獣 10.5
井上 堅二 (著), 葉賀 ユイ (イラスト)
エンターブレイン ファミ通文庫
2012年09月29日発売

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