あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(下)

ひきこもりのじんたん(宿海仁太)は子どもの頃友達と“超平和バスターズ”を結成して毎日山の秘密基地で遊んでいました。

しかし、遊んでいた途中仲間のめんま(本間芽衣子)が事故で死んでしまい、なんとなく超平和バスターズのメンバーはバラバラになってしまうのです。

超平和バスターズのメンバーが高校生になり、ある日じんたんの前にめんまが現れるのです。

“めんまのお願い”を叶えるために、超平和バスターズは再び集まります。

下巻では、めんまのお願いは花火を上げることじゃないかということでそのためのお金を集めるためにバイトをしたり、姿は見えなくても昔の交換日記を使ってめんまと話ができるようになります。そしてめんまが“じょうぶつ”するときが近づいてきます。

アニメに独自のエピソードを加えたノベライズということですが、残念ながらアニメの方はレコーダーの調子が悪かったりで最後の方はちゃんと見れなかったので、ようやく結末を見届けることができました。

自分が知っているのは、めんまのお願いはロケット花火を打ち上げるということらしく、じんたんとぽっぽがバイトを頑張るというところくらいまでです。

成長した超平和バスターズのメンバーは、それぞれにめんまの死に対して自責の念を持っていたり、メンバーの間で誰が誰を好き(めんまのいうおよめさんになりたいの好き)かという気持ちに嫉妬を抱いていたりなどしています。

純朴なままのめんまと、変わってしまった彼らのやりとりは、最初のうちは微笑ましいのですが、だんだん彼らが自分達の気持ちに気づき始めると、彼らの気持ちを痛々しく感じてしまい、なかなかページをめくっていくことが出来なかったです。

最後のほうでめんまが超平和バスターズの一人ひとりにあてたメッセージは、めんまの純粋さや友達のことをとても好きでいたというのが伝わり、胸が詰まる思いになります。

じんたん達はロケット花火を打ち上げることに成功するのですが、これが本当にめんまのお願いだったのかはネタバレになるので、本を読んで皆さんが思い思いに想像していただければと思います。

 

2012年08月13日読了
★★ ★★★
上巻と違い物語の視点がコロコロ変わることがなかったので話が読みやすかったです。

 

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(下)
岡田麿里 (著)
メディアファクトリー (MF文庫ダ・ヴィンチ)刊
2012年08月10日発売

 

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(下)」への2件のフィードバック

  1. 実はお誕生日プレゼントに20世紀少年をお送りするつもりで購入したのですが、こういう少年時代に戻るという作品は、読み手もノスタルジーを感じていいですよね。
    最近、同級生と話をする機会が多いのですが、自分でも忘れていたことを同級生の話で思い出したりもするので、人生には思い出に触れるときも必要なのだなと思いますね。

    人間は大きくなると子供の頃の純粋さを少しずつ忘れて行きますが、それでも忘れてはいけないことがあるんだよ、というめんまのメッセージだったのかもしれませんね。

    1. >星鈴さん

      コメントありがとうございます。
      20世紀少年は映画も観たことがないですし、漫画も読んだことがないので楽しみです。
      子どもの頃のことが思い出せなくなっているのはその当時の友達と会わないからなのかもしれませんね。
      そして、子どもの頃を思い出すと、今の自分もいろいろ揺さぶらたり、自分の背中を押してくれるようにも思います。
      めんまがいう超平和バスターズは”みんななかよし”で、めんまはそのことが大好きだったんですね。
      それがめんまが亡くなってから、それぞれが成長しバラバラになっていったから、めんまはじんたんの前に現れたのだと僕は思っています。

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