龍ヶ嬢七々々の埋蔵金3

【あらすじ】

冒険部の合宿から帰った夜、臨時収入を得た八真重護は、名探偵壱級天災と付き人の星埜ダルク(表紙の人)、そしてニートな地縛霊龍ヶ嬢七々々の4人で徹夜でのゲーム大会を開始しました。

しかし、合宿の疲れは相当なもので、天災とダルクは寝落ちし、七々々は“途中で寝たら徹夜じゃないじゃん”と強引に重護を寝かせないまま朝を迎えます。

眠くてしょうがない中学校に行くと、ある女の子が天災を訪ねてやって来ました。天災は突如学校を早退し、猫の着ぐるみパジャマ姿でなぜか重護の部屋に引きこもるのでした。

教室ではホームルームが始まり、転校生が紹介されます。眼鏡をかけた美少女転校生の降臨を切に願う重護でしたが、転校生はツクヨミ街で力になってくれた鉄くん(辻深鉄之進)でした。すべての授業の爆睡から目覚めた重護は、放課後クラス委員長と一緒に鉄くんに学校を案内します。

案内している途中女子生徒と教師が言い合いをしていて、よく見るとその女子生徒はツクヨミ街で出会ったゆんちゃん(吉野咲希)だったのです。

そしてその日の夜、突如ベランダに現れたのはかつての冒険部の部長であり、冒険部を一時的に崩壊させた戦場緋夜(いくさばひいよ)だった。彼は七々々に手に入れた七々々コレクションの鑑定を頼むが、その力に魅力を感じなければとっとと売ってしまったり、自分の目的のためには仲間をも利用し効率良く物事を進めようとする性格なのです。

七々重島最大のショッピングモールには七々々コレクションが隠された遺跡があるらしく、その情報を得ようと戦場はゆんを付け狙います。

重護たちはゆんちゃんを戦場から守るためには、戦場よりも先にショッピングモールの遺跡から七々々コレクションを手に入れることが必要だと考えます。

ゆんを戦場の手から守りたい重護は七々々にヒントを求めます。そして、七々々がヒントを与えるための条件とは「遺跡で七々々コレクションを手に入れても絶対に使ってはいけない」というものでした。

 

【感想】

この巻、正直言って今までの勢いはどうしちゃったのかな?って感じです。天災の引きこもり、戦場の登場、ゆんちゃんや鉄との再会など、盛りだくさんになりすぎたのか散慢な感じです。

天災が引きこもるというのはなかなかおもしろいシチュエーションだったけど、扱いが小さくてちょっと残念でした。あと、バイトを10分たらずでクビになったりするなど、むしろここぞとばかりに天才のダメ人間ぶりを披露して欲しかったです。

冒険部のみんながショッピングモールでバイトをしていたときに、ダルクが男の子に告られて、それを面白がって放置する重護と天災は面白かったですね。でも告った男の子の結末がないのがちょっと残念です。

戦場の登場は冒険部部長の一心を奮起させるというのはいいかもしれませんが、七々々との関係が今ひとつよくわからないですよね。

今回のトレジャーハントは、遺跡の探検というより、戦場との戦いがメインになっちゃったねぇ。面白さが別の方向に行っている感じがしました。シュールな罠とかもっと楽しめると思うんですけどね。

七々々コレクションを使ったバトルは、あまり面白いものではなかったです。遺跡に隠された七々々コレクションの謎を解きながら駆け引きしていくような展開が個人的には好きです。

でも、七々々が「今度のコレクションは使っちゃだめだよ」という条件を出した理由は、最後でなるほどと思いました。

終わりの方に出てきたレプラコーンって次巻で明らかになってくるのかもしれませんが、ちょっと唐突感がありますけど、七々々ちゃんがいう《ゲーム》ってどんなもので、誰が参加するのでしょうかね。

でも読んでいて思うんですけど、なぜダルクが男の娘なのか、天災はなぜダルクを付き人にしているのかはいつ明かされるんでしょうかね。

今回はぶれちゃった気もしますが、レプラコーンの話題の登場で次巻からの話に期待しましょう。

 

2012年08月06日読了
おすすめ度:★★★☆☆
表紙の人は男の娘(おとこのこ)だからねw

 

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金3
鳳乃一真 (著), 赤りんご (イラスト)
エンターブレイン ファミ通文庫刊
2012年07月30日発売

 

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