ゴールデンタイム外伝 二次元くんスペシャル

竹宮ゆゆこ先生の“ゴールデンタイム”本編で主人公の万里ややなっさんたちとよくつるんでいる、“二次元くん(本名佐藤隆哉)”が主人公のお話です。

二次元くんは、大学に入学したばかりの頃のコンパで、女子のがさつさに幻滅し、三次元と別れ、二次元に生きることを決心したことから、こんなあだ名がついています。そんなことだから、彼のあだ名を知っていても本名をしている人は少なかったりするのです。

そんな二次元くんはセーラー服を着て刀で戦う脳内嫁”VJ”を溺愛し、彼女との脳内会話をしたり、彼女を主人公とした自作の小説を書いたりしています。

そんなふうにVJとの蜜月が続くと思いきや、突如三次元の女子が二人の世界に立ちはだかるのでした。

一人は中学時代の後輩の秋、線の細い黒髪の美少女で異性関係の噂は絶えることなく、思わせぶりな感じで二次元くんに接します。

もう一人は大学の同級生でBL同人を描いている愛可。彼女は同じ二次元に住む者同士の共通性で二次元くんに接してきます。

果たして二次元くんは二次元への想いを貫くことができるのか?

 

二次元くんの脳内嫁VJとの世界と現実世界とのギャップにより、彼の痛さを描くばかりかと思ったら、ちゃんと青春してましたね。そこはさすがにゆゆこ先生だと思います。

VJのキャラは万里たちに言わせると、いろんな作品からちょっとずつパクったもののようです。

二次元くんのヲタ描写やVJとの世界はちょっとぎこちない感じがありました。でも、そこが二次元くんの素人らしさや、愛可ほど熱中できない中途半端さを出していたと思います。

二次元くんとか言ってるけど、愛可に同人漫画のデッサンのモデルを頼まれるくらいだから、ルックスはなかなかのようです。なぜかチャラ男とつるんで合コンとか行けばそこそこモテるし、愛可の同人の原稿作りを手伝ったりとか、いや、もう十分リア充だろ(笑)

せっかく書いた小説も火事でなくなってしまい意気消沈していたところ、子どもができたからもうお前は守れないと姉から突き放され、秋のために無茶したりなんかするところは青春ですよね。最後の秋への告白はいかに二次元くんが三次元の女の子に慣れていないかがわかるような告白でした。

この本のもうひとつの面白さは、二次元くんの現実での会話と脳内嫁VJとの会話が絶妙にうまくリンクしていて、そこがなんとも二次元くんの痛さを面白おかしくしていますね。

 

おまけ

二次元くんはiPhoneにエヴァ零号機のカバーをつけているんだよ。僕が使ってるのと同じなので、なんか親近感がわいちゃいます。

2012年06月15日読了
★★★★★
なんか海苔を食べるのが後ろめたくなってきたw

ゴールデンタイム外伝 二次元くんスペシャル
竹宮 ゆゆこ (著), 駒都 えーじ (イラスト)
アスキー・メディアワークス 電撃文庫
2012年06月08日発売

 

「ゴールデンタイム外伝 二次元くんスペシャル」への2件のフィードバック

  1. ちっとも二次元オタじゃないじゃないですか(笑)
    二次元オタが三次元の女の子と触れ合いをしている時点で失格です(笑)

    ちなみに私は二次元オタではありません。
    「誰々は俺の嫁」とかもいいません(笑)

    1. > 星鈴さん 

      コメントありがとうございます。

      これほど三次元の異性と接触してたら二次元の住人じゃないですよね(笑)

      自分も俺の嫁とかは言わないですし、仮に言ったとしても好きなキャラクターはたくさんいて、一人に絞り込めないですね。

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