神さまのいない日曜日 VII

アリスの断罪に失敗した魔女旅団(カヴン)のマダムは暴走し、彼女の放つ鉄虫にオスティアは大混乱に陥ります。

アリスは、“我が侭”になったマダムに対抗し、街を救うために“終わりの笛ブザービーター”の力を解放し、鉄虫はアリスの放ったいつまでも燃える炎に焼かれ続けます。

アリスと共に戦うと決めたアイは、一度は手放した墓守のショベルを、再びその手にとります。

一人になっても戦いを諦めようとしないディーを見て、オスティアの市民も奮起しますが、街を守るために自ら死者になって戦う人まで出てきます。

鉄虫の勢いが弱まり、マダムとセリカが接触したとき、世界に大きなゆらぎが生じます。

 

苛烈になるマダムとの戦いの中でアリスに寄り添うアイのイチャラブぶりには“おまいら早く自分の恋心に気付けよな”とツッコんじゃいますね。

戦いの中では今までふわふわした存在だったスカーの活躍が結構新鮮だったりしますし、彼女の赤ん坊セリカの唯我独尊ぶりもなかなかのものです。

温泉での肌色ガールズトークは楽しいですが、ディーではアリスを救えないと半分諦めているようなところがちょっとせつないですね。

最後には黒面からアリスとディーの幼馴染のイソラが現れ、死者の世界と生者の世界が分かれたことを告げます。アイが最初に抱いていた死者は死なず、新たな生が誕生しない世界を救うという願いは、アイの知らないところでかなっているという結末になりました。

アイは世界やアリスを救おうと一生懸命でしたが、あっけない終わりで、またまた夢を見失ってしまったような辛さも感じます。彼女自身は救われたのだろうかと心配になります。

終盤ではディーの登場は少なく最後どうなったのか不明なところが心残りです。

アイの夢の対象は世界を救うことから自分を生きることを終わらせたいというアリスを救うに変わったようですね。

8巻からは別世界の話になるという予告が巻末にあるのですが、一体どんな世界になるのか楽しみです。

2012年05月06日読了
★★★★☆
神さまのいない日曜日 VII
入江 君人 (著), 茨乃 (イラスト)
富士見書房 富士見ファンタジア文庫

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