龍ヶ嬢七々々の埋蔵金2

ニートな地縛霊・龍ヶ嬢七々々(ななな)ちゃんのネトゲ三昧のせいで電気代が支払えず、重護(じゅうご)はピンチに陥ります。

しかも仕送りが、雪姫姉さんに差し止められているため届きません。

雪姫姉さんは重護の父親たちが組織する“祭”のメンバーで、重護が幼い時から面倒を見てきた女性です。

七重島ではアルバイトは月40時間までしか認められてなく、重護は今月はアルバイトができません。そこで、冒険部部長の一心の紹介で、裏のバイトに手を出します。そのバイトはこの島の暗黒街とも言われる通称ツクヨミ街へアタッシュケースを運ぶというものでした。

重護はアタッシュケースを届けた先でこの街のボス“ばた子さん(仮)”と彼女の手下“鉄”と“ゆん”に出会います。

バイトを終えると、なぜか冒険部は温泉へ合宿へ行くことになります。温泉の近くには誰も住んでいない洋館があり、部長の一心はそこに七々々コレクションがあるとにらみ、冒険部はコレクション回収に洋館へ潜り込みます。

 

今回は、金欠、焼肉、裏のアルバイト、合宿での温泉とトレジャーハントとなかなか盛りだくさんのシチュエーションでした。

今回のメインは七々々コレクションをめぐってのストーリーよりも、重護と雪姫姉さんの思いのすれ違いではないかなと思います。ネタバレすればお互いの気持ちを伝えていなかったというのが最も近いのかなと思います。でも重護のことを昔から大切にしてきた雪姫姉さんの気持ちを、重護が分かってくれていないと思い込んじゃうところは一途というかせつないですね。

でも重護はどうして家業を継ごうという気がなくなったのかは、これから明かされるのか気になるところです。

今回は合宿に行っちゃったの仕方ないのかもしれませんが、七々々ちゃんの影がちょっと薄くなったように思います。でも珍しく包容力をみせてくれましたね(一回限りだけど)。

コレクションをめぐる重護のネタバレもなかなかよかったです。マイペースな天災と重護のやりとりもちょっと控えめだったけど、それなりに良かった。特に天災の当てずっぽうの推理があたってしまうところは笑えました。

GREAT7の新たな人物、鉄やゆんの登場で続きを楽しみにしてくれる引きでしたけど、あんまり伏線や登場人物を増やしすぎてまとまらくならないようになってしまうのかちょっと心配な感もあります。

表紙の天災のイラストお気に入りですが、黒ツインテールのがないのは惜しい!

 

2012年04月8日読了
おすすめ度:★★★★★4.5
全体的にテンポも軽めに楽しめたと思います。

 

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金2
鳳乃一真 (著), 赤りんご (イラスト)
エンターブレイン ファミ通文庫刊
2012年3月30日発売

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