シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム

“二人の天才の直接対決で、相手を地獄に引きずり落とすのはホームズか?モリアーティーか?”

ヨーロッパ各地で起こっている爆破事件の影に名探偵ホームズ(=ロバート・ダウニーJr.)はモリアーティー教授の影を思い浮かべます。

ホームズは結婚式を明日に控えた親友の医師ワトソン(=ジュード・ロウ)を連れクラブへ繰り出します。そこでジプシーの女性占い師シム(=ノオミ・ラパス)と出会いますが、刺客に襲われシムは姿を消してしまいます。

ワトソンの結婚式も終わり、二人が新婚旅行に出発しようという時、ホームズはワトソンたちがモリアーティーに狙われていることに気づき、同じ列車に乗ります。

列車の中で再び合流したホームズとワトソンは、モリアーティーが仕掛けた事件の解決のため、シムを探しにフランスへとわたり、彼女と合流し、ドイツ~スイスとモリアーティーを追うのです。

アーサー・コナン・ドイルの同名のキャラクターに基づいた2009年の映画『シャーロック・ホームズ』の続編になります。

ホームズの部屋を訪ねたワトソンはいつものようにホームズの奇妙な実験に引っかかります。一見するとそこであいかわらずバカなやりとりしてるなと思ってしまいますが、ここでの実験がラストで効いてきたりするんです。

そんな風に、ホームズの突発的なちょっとした言動や、彼の視線で描かれる卓越した観察力の表現は終盤につながるいろんな伏線になっているかのように思います。

ですので、前半をよく見ていないと、後半になって“どうしてこうなった?”となってしまいそうです。

今回はワトソンが結婚することになり、コンビは解消となります。ワトソンは結婚生活に希望を抱き、ホームズは結婚は絶望だと言い合います。結婚式が終わり幸せそうなワトソンたちを見守るホームズは少し寂しそうでしたね。

でもやっぱり二人のコミカルなやり取りと息のあったコンビネーションはこの映画の見所ですね。

事件を巧みに操るモリアーティーも早々にホームズと会ったり、終盤になるまで真意を見せないところはまさに大胆不敵です。キャストはジャレット・ハリスという俳優です。キャラ立ちしすぎず悪役悪役していない雰囲気が、かえってモリアーティーの陰の力の大きさに合っているのかなと思います。

後半のホームズとワトソンがシムと合流してからは、物語はわりとテンポもよくわかりやすい感じになってきます。

パリではホームズたちは、モーツァルト作曲のオペラ“ドン・ジョヴァンニ”の上演中の劇場に忍び込みます。この物語を知っている人は、なぜこのオペラが登場するのかピンとくるかもしれません。

僕はモーツァルトやオペラは食わず嫌いもあり殆ど知らないので、後から調べたドン・ジョヴァンニのあらすじを少し書いておきます。

ドン・ジョヴァンニはいわゆる女たらしで、女を次々に愛し裏切ります。彼はドンナ・アンナのところに忍びこもうとして失敗したドン・ジョヴァンニは彼女の父の騎士長を殺してしまいます。そして、これまで騙された女たちがドン・ジョヴァンニを責め立て、やっとのことで逃げ出したドン・ジョヴァンニは墓場にたどり着くのです。そこでは殺した騎士長の石像が口を開き、悔い改めるように言います。ドン・ジョヴァンニは石像を食事に招きます。そしてドン・ジョヴァンニが食事をしているところにその石像がやってきてドン・ジョヴァンニを地獄に引きずり落とすというお話です。

映画の中ではちょうど石像がドン・ジョヴァンニに悔い改めよと告げる場面が登場します。ホームズは劇場に忍び込んだのは間違いだったと言います。後で思うと彼らの行動としては間違いなのかもしれませんが、このオペラが織り込んでであるというのはラストにむけてホームズがモリアーティーを地獄に引きずり落とすのか、それともモリアーティーがホームズを地獄に引きずり落とすのかという対決を予告するものなのかもしれませんね。

また、音楽つながりでいえば、モリアーティーはシューベルトの歌曲“鱒”を持ち出して、ホームズと自分はどっちが釣り人でどっちが鱒なのかを問います。モリアーティーもホームズには負けられないといいう意地があるんでしょうね。

そして、舞台はドイツに移ります。予告編でも気になっていた追っての銃撃や砲撃から逃げるために3人が森を駆け抜けるシーンは、ストップモーションやスローモーションを駆使して、なかなかに見応えのあるアクションです。

さらに舞台はスイスに移動し、ラストでホームズはモリアーティーと直接対決となります。ここで二人はチェスの早指しで勝負をつけようとしますが、それと並行してワトソンとモリアーティーの手下の駆け引きが繰り広げられるのはなかなかにスリリングですね。

しかし、ホームズはモリアーティーと運命を共にします。でもこれだけで終わらないところはさすがホームズといった感じです。モリアーティーは結局どうなったのか、ホームズがワトソンの前にどうやって姿を表すのかは次回作で明らかになるのかな?

新婚のワトソンの奥さんには悪いけど、これで終わるのはちょっともったいないよね。

 

★★★★☆3.5

イングランドの民族音楽を取り入れたハンス・ジマーの音楽もなかなかいい感じ。

2012年03月11日 T・ジョイ新潟万代にて鑑賞

原題:Sherlock Holmes: A Game of Shadows
監督:ガイ・リッチー
脚本:ミシェル・マローニー、キーラン・マローニー
音楽:ハンス・ジマー
2011年 アメリカ作品

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“シャーロック・ホームズ シャドウゲーム”公式サイト
シャーロック・ホームズ シャドウゲーム@ぴあ映画生活
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