ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-

 “淡々としていますがリアリティーがありますね。これがロンドンの裏の世界の空気感なのかな”

重傷害罪で刑務所から出所したミッチェル(=コリン・ファレル)は裏稼業から足を洗い、二度と刑務所に戻らないようにと誓います。しかし旧友のビリー(=ベン・チャップリン)から家を与えられる代わりに、借金の取り立てを手伝わされます。
彼の出所祝いのパーティーで偶然知り合った記者から、友人であり引退しても何かと注目を集める女優シャーロット(=キーラ・ナイトレイ)のボディーガードの仕事を紹介されます。
その元女優の家を訪ねると、彼女はパパラッチに怯え、身の回りの世話をする元俳優のジョーダン(デイヴィッド・シューリス)がいるだけです。
ミッチェルが仕事を引き受けた頃、友人のホームレスの老人が2人組みの少年に暴行を受け死んでしまいます。ミッチェルはその少年に報復するために情報を得ようと、顔なじみに情報を求めますが今ひとつ歯切れの悪い答えしか返ってきません。

老人の墓地の世話をビリーに頼んだ代償として、ミッチェルはビリーの仕事に同行します。その時二人は黒人のグループに襲われるのですが、ビリーは逃げ、ミッチェルは立ち向かいます。それをギャングのボスでありビリーの雇い主でもあるギャント(=レイ・ウィンストン)にその度胸を気に入られ、ギャントはミッチェルを抱き込もうとします。

しかし、裏の世界に戻らないと誓ったミッチェルはギャントの誘いを断ります。一方でミッチェルとシャーロットは少しずつ心を許しあう中になっていくのですが、ギャントは力づくでミッチェルを服従させようと、ミッチェルの妹やシャーロットたちにまで手を伸ばします。

二度と裏の世界には戻らないと決めても、実際にそこから抜け出すのは大変なのですね。

意外にも淡々と映画は進んでいくのですが、ミッチェルがホームレスの老人を殺した少年の情報を追い求めるにつれ、少しずつギャントの力の強大さや黒さが明らかになっていく仕掛けはなかなか面白いと思います。ミッチェルを懐柔するために手段を選ばないギャントの様子は、日の当たる世界で平凡に生きたいと願うミッチェルとは対照的ですね。

また、街に佇むミッチェルの向こうにはシャーロットが写った広告のポスターが貼られていて、脚光をあびるセレブな女優と裏の世界に手を染めていた男が対比的に描かれているなと思います。

映像もド派手なバイオレンスやアクションがあるわけではないのですが、結構かっちり作られているのと、ヤードバーズやローリング・ストーンズなど60~70年代の音楽がどことなく良い意味で枯れた雰囲気の映画にしていると思います。

できることならもうちょっと見せ場というか山場が欲しいところですが、そういうところもなく淡々としているところがイギリスの空気感なんでしょうね。

★★★☆☆
キーラ・ナイトレイかっこよかった。
2012年02月25日 T・ジョイ新潟万代にて鑑賞

原題:LONDON BOULEVARD
監督・脚本:ウィリアム・モナハン

音楽:セルジオ・ピッツォーノ
出演:コリン・ファレル、キーラ・ナイトレイ、ベン・チャップリン、レイ・ウィンストン、デイヴィッド・シューリス
2011年 イギリス作品

 

リンク
“ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-”公式サイト
ロンドン・ブルバード-LAST BODYGUARD-@ぴあ映画生活
象のロケット


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