ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬

“シリアスなのにメッチャ笑って腹筋がwwww”

ミスター・ビーン役でお馴染みのローワン・アトキンソンが主演のスパイ・コメディー第2作目だそうです。(1作目があったとは知らなかった)

かつてはイギリスの諜報機関MI7のエースだったジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)はモザンビークで任務に失敗し、クビになりチベットで拳法の修行を積んでいました。

修行の場にイギリス諜報部MI7から復帰の要請がきました。

8年3ヶ月と6日ぶりにMI7に復帰したジョニーの任務は、ホンコンに行き、イギリス・中国首脳会談の場で中国国家主席の暗殺に関する情報を情報提供者から得てくることでした。

ジョニーは相棒の新人諜報員タッカーとともに情報提供者と接触し、暗殺者は3人のグループで自分はその一人だという情報を得たものの、情報提供者は何者かによって暗殺されます。

そしてジョニーは暗殺者グループの一人だと濡れ衣を着せられながらも暗殺の阻止に挑むのでした。


なんか日本版の予告編が残念なのでオリジナル版予告をどうぞ。

映画はチベットでの修行から始まります。ジョニーは他の修験者よりも歳がいっているため、“師匠からは知恵を使って勝て”と教えを受けます。修行の場面から小ネタの連発でクスクス笑ってしまいます。とってつけたような冒頭の場面というのではなく、そこでの修業の成果や師の教えが後々きいてきたりします。

オープニングはかなり有名なイギリスのスパイが活躍する映画を意識した作りになっていますが、どことなくコミカルな雰囲気が漂っているところはうまいです。

イギリス諜報部MI-7もなぜか日本の大手家電メーカーのスパイ事業部になってしまっていて、スパイ行為を宣伝してたりするところはなんともおかしいです。(実際に関連会社の社員がロシアのスパイに情報を渡していたことがあったらしい)

また、ジョニーのモザンビークでの失敗が何度も登場しますが、そのことが行動心理学者のケイトの助力もあり、事の真相に少しずつ結びついていくところはなかなか面白いストーリーです。

暗殺グループの2人目が撃たれ、病院に運ぼうという時に、ほとんど操縦したことのないヘリコプターをいきなり操縦したものの、地上数メートルとか数 十センチの超低空飛行で、車が行き交う道路を飛び、しかも走っている救急車の屋根に着陸するという戦争映画でも見られないような芸当をやっちゃうなど、本当に抜けているのか凄腕なのかわからないというのが、このキャラクターに惹かれるんでしょうね。

ジョニーや映画の空気感はどこか抜けている感じがしていますが、彼を窮地に追い込んでしまったかと思えば、逆に窮地を脱して暗殺グループに近づいたりの繰り返しで、果ては濡れ衣を着せられるなど、ストーリー自体はジョニーの立ち位置や状況がどんどん変わっていくシリアスなものです。

もちろんスパイ映画ですから、秘密道具も登場します。

一つはアストンマーチンに負けないくらいすごいロールス・ロイスです。このクルマはジョニーの言葉に反応して自分で動くのですが、その動作の几帳面さがロールス・ロイスのイメージとマッチしているように思えてなかなかに面白いです。

もう一つは時速100kmで走る車椅子です。これはジョニーが濡れ衣を着せられ、MI-7に追われる場面で使われます。車椅子とそれを負うたくさんの車の対比が面白く、車椅子に乗って逃走するジョニーが映ると、観ている方はハラハラしつつも、どことなく彼のマイペースっぷりやどこか抜けてる感じで笑ってしまいます。

また、イギリス首相をMI7に招いての会議の場面では、ジョニーの椅子が壊れてただひたすら上がったり下がったりし続けているだけなのに、本人も周りの人もいたって真面目に会議をするところのシュールな雰囲気もなかなかよいです。

この手のコメディーって、ところどころ一定のキャラクターが登場してコミカルなスパイスをきかせますが、この映画ではジョニーを暗殺しようとする白髪の中国人女性がそれにあたります。この女性の使い方がなかなかコミカルかつ巧妙だったりします。

その暗殺者のおばちゃんは、最初は香港で掃除人を装い掃除機に仕込んだ銃で情報提供者を暗殺し、さらにジョニーを襲おうとします。その後、掃除機が見えただけでジョニーは警戒しパニックになってしまい、上司ペガサスのお母さんが掃除機をかけているところを襲ったりしてしまいます。このシチュエーションが最後までうまく使われ、ときにはジョニーが窮地に追い込まれたり、やっぱりジョニーはどこか抜けているのではないかとを印象づけているように思います。

濡れ衣を着せられ、MI7から追われるジョニーは傷つきながらもケイトの部屋へ逃げ込みます。ケイトは助けたお礼に食事の出前をおごってと頼み二人はいい雰囲気になるのですが、実はその料理はジョニーが作ったものです。エンドロールでは、ペール・ギュント組曲の“山の魔王の宮殿にて”に合わせて料理をするというなかなか洒落た映像もおまけで観られます。

暗殺計画のクライマックスはスイスの山岳要塞での英中首脳会談になります。ジョニーは相棒のタッカーとともに、とぼけた失敗がキーになってなんとか潜入に成功しますが、やはりそこでもジョニーはしっかり笑わせてくれます。

007シリーズをよく知っている人には、登場するキャラクターやシーンのの雰囲気、撮影に使われた場所など、パロディーもよくわかってより楽しめるのではないかと思いますが、残念ながら僕は007はあまりよく知らないのでよくわからなかったです。

お笑い芸人が笑いを取るような恣意的な笑いではなく、ジョニー自身はいたって大真面目で、緊迫している雰囲気だというのに、なぜだか笑えるっていうところがジョニーあるいは演じているローワン・アトキンソンの魅力なんでしょうね。

笑いを押し付けるのではなく、シリアスな中でも小刻みに笑いを引き出したり、わかっているけど笑えてしまう空気感など、ローワン・アトキンソンの演技と、制作陣のセンスは中々のものです。

2012年1月22日 ユナイテッド・シネマ新潟にて鑑賞

おすすめ度:★★★★☆(3.5)

腹筋の弱い人は気をつけてご覧下さいね。

 

リンク

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