輪るピングドラム(上)

高校生の双子の兄の冠葉と晶馬、病弱で入退院を繰り返す妹の陽毬は、父と母が行方不明になり3人だけで暮らしています。

今日は妹の陽毬が退院し、陽毬は二人の兄に甘え放題の“陽毬デー”です。3人は陽毬の大切な思い出のある池袋のサンシャニー国際水族館へ出かけます。

おみやげ売り場で陽毬はペンギンの帽子を晶馬にねだり買ってもらいます。目を離したすきに陽毬は倒れ、救急車で病院へ運ばれます。

病院では医師の治療も甲斐なく、陽毬は息を引きとってしまいます。冠葉と晶馬が意気消沈しているところ、“生存戦略------ッ!”と陽毬の大声が聞こえ、振り向くとペンギンの帽子をかぶった陽毬が立っていました。

 

2011年秋~冬にかけて放送されたアニメで、美少女戦士セーラームーンや少女革命ウテナを監督した幾原邦彦氏の12年ぶりのオリジナルアニメ“輪るピングドラム”の原作小説です。

アニメは既に放送が終わっていますが、自分としては近年稀に見るハマりっぷりです。

アニメの方はかなりぶっ飛んでいる演出やビジュアルに目が行ってしまいますが、こうして文字になっていることでアニメでは見落としがちだった登場人物の心理描写をじっくり楽しむことが出来ました。

晶馬の登場している場面は晶馬視点で描かれていることで、アニメではよく分からなかった冠葉と晶馬の陽毬に対する気持ちや、明るく振舞っている陽毬にも心の闇みたいなものが描かれたりしていて、なかなか読み応えがありました。

また、姉の残した日記に書かれたことを実現させようとストーカーまがいな行動に走る苹果のぶっ飛び具合はアニメをはるかに超えているように感じます。

プリンセス・オブ・クリスタルの登場などアニメのビジュアル的な見所はサラっとしている感じがします。でもそこをくどくど書くとかえって説明的で読みづらいかもしれませんね。

ペンギンの行動はアニメよりも3人の兄妹の性格がよく出ているような感じがします。

先の物語への伏線もアニメよりもよくわかるので、次の巻を読むのが楽しみです。

2012年01月06日読了

 

輪るピングドラム 上
幾原 邦彦, 高橋 慶 (著)
星野 リリィ(イラスト)
幻冬舎刊
2011年07月04日発売

 

 

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「輪るピングドラム(上)」への2件のフィードバック

  1. ピングドラム、有名ですよね。
    そういう内容だったのですねー。知らなかったー。
    わかりやすいまとめ方ですね。

    一度、アニメで観てみたいと思っています。

    1. 瑠梨さん
      コメントありがとうございます。
      ピングドラムは近年稀にみる傑作だと思います。
      放送は終わっちゃったので、レンタルなどで見つけたらぜひ観てみてくださいね。
      実は中巻は読み終わっているのです。
      上巻はわりとあっさりしていますが、中巻はかなりショッキングな内容になっています。

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