C3 -シーキューブ- XIII

 

前の巻は修学旅行での出来事を描いた本編でした。今回は本編ではなかなか観られない登場キャラ達の日常での出来事をハレンチ増し増しで描いた短編集です。

 

【湯けむりに消えたヌポワ】

冬休み最後の午後、春亮、フィア、このはの三人は散歩がてら遠くのスーパーまで行こうということになりました。道すがらたン・イゾイーとサヴェレンティーと出会い、銭湯へ行くことになりました。そこで女子のパンツが行方不明になり、犯人探しが始まります。

それと一緒にン・イゾイーが見つけてきたヌポワも行方不明になります。ヌポワとはン・イゾイーの部族では毎夜拝めば幸運が訪れるとされ家の中の物で最も大切とされているものです。

入浴シーンはいわゆる肌色祭りですね(笑)。ン・イゾイーとサヴェレンティーのキャラがなかなかよかったです。

しかし、ヌポワとパンツを混同してしまったうえに、サヴェレンティーのおちゃめなドジのおかげで事件解決の展開も面白いです。

 

【妖刀村正血風録】

酒屋さんからお年始でもらった梅酒をこのはが飲んでしまい、春亮たちが酔ったこのはに翻弄され、大騒ぎになってしまう話。(このはの正体は何百年も前から存在する妖刀が人化したものなので、見た目は高校生でも実年齢は未成年ではありません)

日頃は生真面目なこのはですが妖刀というだけに酔うとすごいんですよ。酔って春亮、フィア、黒絵に絡むところとか、口絵のイラストとか、なんかね、もう、いろいろとヤヴァい(笑)。しかし、豚の丸焼きって一体いくら請求が来るのか興味ありますね。

 

【びゅーてぃ・あんど・ざ・びーすと~桜参白穂、狂奔する~】

動物たちとあそぶことができる“ふれあいわんにゃんパーク”に遊びに来たフィアたちですが、桜参白穂とサヴェレンティーもデートで偶然遊びに来ていて二組は出会います。デートの邪魔をされたくない白穂はフィア達を避けますが、なぜか行った先々で出会ってしまいます。パーク名物のシェイクをかぶってしまったサヴェレンティが口にしていた言葉を、白穂は自分がサヴェレンティーに嫌われたのではないかと勘違いし、それを挽回しようと春亮とカップルコンテストに出場することになります。

白穂様の嗜虐っぷりが素晴らしいです。そして、P219のイラストとのギャップが萌えます。

サヴェレンティーも言ってたようにニャンコ大好きアジ味シェイクは、試してみたくないですねー。

 

【スノウメルトの人口密度】

いつもより激しくフィアに起こされた春亮が外を見ると、いつもより白くてキラキラした一面の銀世界でした。早速みんなで屋根の雪下ろしをしようと作業を始めましたが、いつのまにか雪遊びに。そして庭だけでは遊び足りないフィアは春亮たちを引き連れて外へ出たところ、商店街のおじさん達から子ども会のお世話を頼まれ、子どもたちと一緒に雪遊びに夢中になります。そんな子どもたちの中に一人笑顔もなくみんなから離れて一人で雪の山を作っては壊すを繰り返している女の子がいたのです。フィアはなんとかその子に笑顔になってほしいとあれこれ試すのでした。

このエピソードはフィアの無邪気なところや、かつて呪われた道具だったことを乗り超えて誰かを幸せにしたいという思いがストレートに現れていて、心温まります。

それにしても雪ブラ(後に雪おっぱいに進化?)って、その発想は雪国で生まれ育ったオイラにすらなかったわ(笑)

 

【汝は春亮なりや? – Imitation of Life】

白穂が店番をしている骨董店に、デッサン人形を大きくしたような気の人形が持ち込まれました。これは呪いのアイテムかもしれないということで早速春亮の家に送りつけることになるのですが、梱包の途中その人形にあるスイッチに知らずに触ってしまい、一大ハレンチ事件が展開していきます。

ネタバレすると、春亮の偽物が現れるんですけど、その正体が白穂のところに持ち込まれた人形だったのです。

面白いのは、某洗面器をかぶった人が空を飛んだりするアニメの◯ピーロボットみたいなのではなく、その性格にはスイッチに触った人の思念が反映されるという仕組みが面白かったです。

偽春亮の登場で、関係するキャラクターの思っていることが分かってしまうというプロセスは楽しめます。

どんな事件の展開になるのかは、本書を読んで確かめてくださいね。

2011年12月30日読了

 

C3‐シーキューブ〈13〉 (電撃文庫)

水瀬 葉月 (著), さそりがため (イラスト)
アスキー・メディアワークス 電撃文庫刊

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