恋物語

阿良々木暦が臥煙伊豆湖からあずかった蛇の怪異を封印したお札を飲み込み、蛇神となってしまった千石撫子は、暦たちの卒業式が終わったら暦と恋人の戦場ヶ原ひたぎをぶっ殺すと言い渡しました。(前巻の鬼物語より)

ひたぎはかつて家族崩壊に追いやり、中学生に恋愛絡みの呪いを流行らせ撫子が怪異と関わるきっかけを作ることとなった、詐欺師の貝木泥舟に“自分たちが殺されないように、千石撫子を騙して欲しい”と仕事を依頼します。

 

サブタイトルが“ひたぎエンド”だと予告されていたので、てっきり戦場ヶ原ひたぎ視点になるかと思っていましたが、まさかここで貝木視点の物語になるとはビックリでした。

言葉にしたそばからそれを次々と否定していく貝木の独白はなかなか引き込まれるものがありました。

さらに、貝木に対して憎しみを持つひたぎと貝木が腹の探り合いをするかのような会話はなかなかスリリングでした。

嘘にまみれた貝木と撫子のやりとりの最後は意外にも真っ当なことを言いますが、これも嘘だったのかそれとも本音なのかは謎ですね。

後味の悪いラストは貝木が最後まで詐欺師でいられなかったことが招いたのかもしれません。

臥煙先輩が貝木に手を引けと言ったのは詐欺の失敗ではなく貝木自身の崩壊を案じていたのかなと思います。

カバーには“100パーセント悪趣味で書かれた小説です”と作者の言葉がありますが、まさかの貝木視点、貝木とひたぎのやりとり、後味の悪いラストなど、良い意味で本当に悪趣味でした。

表紙やとびらのVOFAN先生の描くひたぎは可愛いですね。光の使い方が綺麗です。

“物語”シリーズはこれで終わるかとおもいきや、サードシーズンが続くんですね。

1月からは偽物語のアニメも放送されますし、2012年中には傷物語のアニメも映画で公開されるとのことでそちらも楽しみですね。

2011年12月25日読了

 

恋物語

西尾 維新 (著), VOFAN (イラスト)

講談社 講談社BOX刊

2011年12月21日発売

 

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