宇宙人ポール

“映画マニアだけのためではない、ファンキーで爽快な映画です”

アメリカのコミコン(=日本でいうコミケみたいなもの)に参加し、UFOスポットをめぐろうとイギリスからやってきたグレアム(サイモン・ペッグ)とクライブ(ニック・フロスト)。

ネバダ州のエリア51をドライブしていたところ、後ろから追い越してきた車が目の前で単独事故を起こします。グレアムとクライブは乗っていた人を助けようと、事故を起こした車に近づきますが、そこに現れたのが本物の宇宙人なのでした。

その宇宙人はポール(声セス・ローゲン)と名乗り、1947年にUFOが墜落してからアメリカ政府に捕らえられいろいろと協力させられてきましたが、協力できることが無くなり、解剖されそうになるところを逃げ出し、クレアム達にUFOが迎えに来るところまで連れていって欲しいと頼んだことから、彼らの冒険が始まります。

しかし、ポールを捕らえてしていた機関の幹部ビッグ・ガイの部下ゾイル捜査官(ジェイソン・ベイトマン)たちは彼らを拘束または抹殺しようと追跡します。

いやー、笑ったね。

SFオタクと宇宙人という組み合わせという設定自体が今までなかったように思います。

映画の中の宇宙人って結構シリアスな感じのものが多い中で、ビールは飲むし、タバコも吸うし、オナラもするし、女性に向かっておしりを見せるなどなどポールのくだけたちょっと下品なキャラクターが冴えていますね。ファンタジックやロマンチックな感じで盛り上がりそうに見せかけておいてドッカーンと笑いをとるところがいいですよ。

E.T.、未知との遭遇、スター・ウォーズ、スター・トレックなどのSF映画のオマージュというかパロディーもいたるところに盛り込まれていますが、これは是非映画館で皆さんの目で確かめていただきたいと思います。

ポールのギャグとSF映画のオマージュばかりなのかというと、決してそうではありません。

ストーリーは意外とシンプルなのですが、主演も務めるサイモン・ペッグとニック・フロストの二人が書いたシナリオは緻密によくできていると感じます。

先に上げたSF映画のオマージュは主役の二人がSFオタクであるというキャラクターを強く印象づけるものにもなっています。

また、何気ないシーンが後で笑えるシーンやスリリングなシーンにつながる伏線の張り方もなかなかのものです。

そして、SFオタクと宇宙人が旅をする途中、彼らとは全く反対にキリスト教を強く信仰し科学を否定する女性ルース(=クリステン・ウィグ)と出会い、彼女が逃走劇に巻き込まれる中で変わっていくエピソードは物語を面白くしています。

こうしたギャグやオマージュを盛り込んでいくととかくマニア向けのB級映画になってしまいがちになると思います。

でもこの作品は物語の本筋がしっかりしていて緻密にストーリーが組み立ててあるので、ギャグは冴えてくるし、SF映画のオマージュもキャラクターやストーリーとしっかり絡んだものとなっています。

笑いだけではなく、スリルや感動もあり、SF映画のマニアじゃなくても十分に楽しめる作品になっていて、観終わった後の爽快感はなかなか心地よかったです。

今上映しているお正月映画の中で、笑って楽しい気分になれる映画を観たいなと思っている方は迷わずこれをおすすめします。

 

2011年12月24日 新潟・市民映画館シネ・ウインドにて鑑賞(1月13日まで上映)

おすすめ度:★★★★★

笑いと涙と感動を素直に楽しんでください。

 

原題:Paul
監督:グレッグ・モットーラ
脚本: サイモン・ペグ、ニック・フロスト
2010年 イギリス・アメリカ作品

 

リンク

宇宙人ポール 公式サイト

宇宙人ポール@ぴあ映画生活

 

 

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宇宙人ポール(サイモン・ペッグ、ニック・フロスト出演) [DVD]

「宇宙人ポール」への22件のフィードバック

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  9. こんばんは。

    これは、まさしくいまの映画ですね。
    SFに対して、
    このような形でオマージュを捧げられるとは…。
    ただ、『イージーライダー』を始め、
    SFに限らず、
    あの頃の(70年代)の映画が
    盛り込まれているのは嬉しかったです。

    1. >えいさん

      コメントありがとうございます。

      宇宙人がくだけているところと、主人公がオタクという設定はいかにも今っぽいと思います。

      僕は映画に興味を持ったのはごく最近なので、えいさんのブログにあったような、ダーティー・ハリー、ブラインド・フューリー、イージーライダーなど名前くらいは聞いたことがある作品まで盛り込まれていたとは知りませんでした。

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