ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

“人間臭さとハイテクの共演がとてもスリリング”

ロシアの刑務所に服役中のイーサン・ハントはI.M.F.のメンバーの助けを借りて脱獄します。その直後、クレムリンに侵入しある人物の情報を入手する司令を受けたイーサン達ですが、何者かによりによりクレムリンは爆発され、I.M.F.にその容疑がかけられます。アメリカ大統領はゴースト・プロトコルを発令し、I.M.F.は存在を抹消され、孤立無援となります。そんな状況でイーサン達はクレムリン爆破の犯人を突き止め、核ミサイルによるテロを防ぐというミッションに挑みます。

昔テレビでこの映画の基になった“スパイ大作戦”は観たことはありましたが、このシリーズの映画を観るのは初めてでした。

スパイ大作戦といえば、数々の秘密道具と、I.M.F.のメンバーのチームワークによる巧みなトリックが印象的です。

この映画でもiPhoneやiPad、MacBook Airなどを使ったハイテクな道具があり、それとは対照的な極めて人間臭い諜報活動、格闘や追跡が組み合わさることで、すごくスリリングな映画になっています。

オープニングでは今なら無線とか時限装置をつかえばいいのにわざわざ導火線を使い、その火花が爆弾に近づくシーンはテレビのオープニングのようにこれからスリリングなドラマが始まりを表していて引きこまれてしまいますね。

チームの中心であるイーサン・ハント(=トム・クルーズ)は任務遂行に強い意志を持っていますが、トラブルが起きると瞬時に作戦を変更する柔軟性を併せ持つところがリーダーらしいです。映画では話題になっている超高層ホテルの窓をよじ登ったり、砂嵐の中で敵を追跡したり、立体駐車場での格闘などとかく身体を張ってる場面が多いです。

仲間であり恋人の死への復讐心から作戦行動に揺らぎが出てしまうジェーン・カーター(=ポーラ・パットン)はその仇であるが任務遂行のための重要な情報を握っている暗殺者と格闘になり誤って殺してしまい、仲間たちから非難を浴びます。また、どことなくエキゾチックなルックスもいいですね。

また、分析官として新たに仲間に加わったウィリアム・ブラント(=ジェレミー・レナー)は、過去の任務でイーサンの妻を守ることが出来ず死なせてしまったことをイーサンに話すことが出来ないため、彼の指示に従うことに戸惑います。

コンピューターで作戦の場所をハッキングし、イーサンたちに状況を知らせたり、いろんな秘密道具を開発・オペレーションするバックアップのベンジー・ダン(=サイモン・ペグ)はテクノロジーに関しては凄腕なのにちょっととぼけたキャ ラクターで、道具の説明の言葉はちょっとしたブラックユーモアだったりします。でも最後バッチリ締めるところもいいですね。

とかくスパイものといえば、人物の過去は秘密になっていたり、個人の感情が顕になったりすることは少ないように思いますが、この映画 ではそんなキャラクターのエピソードがチームメンバー同士の信頼をグラつかせてあわや仲間割れになるんじゃないかという雰囲気になるのが、窮地に立たされたチームが一層危機的状況になるのではとハラハラさせますね。

テレビのスパイ大作戦もそうでしたが、この物語の面白さは、個人の能力だけでは遂行できないような任務をチームワークで遂行していくところだとも言えますね。

ちょっとした小ネタもありますよ。冒頭でロシアの公衆電話でハントが司令を受けるシーンではテレビでもお馴染みの“この司令は5秒後に消滅する”というメッセージが流れるのですが、不発になりハントが戻って電話機をぶっ叩いて消滅させるとか、クレムリンを脱出したハントが着替えたときのTシャツはブルース・スプリングスティーンのボーン・イン・ザ・USAのプリントだったりするところはちょっと笑えます。他にも小ネタはあったのかもしれませんが、どんどんスリリングになっていく物語に夢中になってしまい気づきませんでした。

物語の舞台を立体的かつ縦横無尽に見せる映像は凄かったです。これは映画館の大きなスクリーンでこそ体感できるものだと思います。すごく3Dを意識したような絵の作りになっているように思いますが、3D上映はやってるのですか?3Dで観てみたかったようにも思います。

監督のブラッド・バードはPixerで“Mr.インクレディブル”などのCGアニメの映画を手がけてきて、実写の監督は初めてということです。

Pixerはご存知のように故スティーブ・ジョブズ氏が設立した会社です。ジョブズ氏はPixerのメンバーには“映画作りでいちばん大切なのは心にグッとくるストーリーだ。映像が美しいことも大事だけど、コンピュータが可能にする特撮に技巧の虜になってはいけない”と強く主張していたとのことです。

ですからバード監督が視覚効果に凝った映像やハイテク道具よりも、人間臭さ、チームの人間模様を強く前に出して、映画として観応えのあるものに仕上げているというのも納得です。

ミッションそのものは一言で言ってしまうと秘密の書類の本物を手に入れ、偽物にすり替えるという地味な感じのものです。意外とスパイの活動というのは目立たないけど重要な情報をターゲットにしているものなのかもしれません。でも、スリリングな場面の連続と観応えのある映像は娯楽映画としてはとても良くできていると思います。

 

2011年12月16日 T・ジョイ新潟万代にて鑑賞

おすすめ度:★★★★☆
劇場の大きなスクリーンでしか味わえないスリリングな映像をお楽しみください。

 

原題Mission: Impossible – Ghost Protocol
監督     ブラッド・バード
脚本     アンドレ・ネメック、ジョシュ・アッペルバウム、クリストファー・マッカリー
製作     トム・クルーズ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク
2011年 アメリカ作品

 

おまけ

新潟は15日の夜から結構冷え込んで雪も積もってきてます。16日はかなり激しく降った感じがしましたが、17日は雪は一段落です。でも週間予報はずっと雪マークなのでちょっと気分が重いですね。

来週末でお正月映画はほぼ出揃いますね。新潟で上映のものはワイルド7、山本五十六、宇宙人ポール、ラビット・ホールを観るつもりでいます。
でもそろそろお正月以降の映画も気になってきます。マイウェイ、ロンドン・ブルバード、パーフェクト・センス、ドラゴン・タトゥーの女、メランコリア、J・エドガーあたりが気になりますね。他にも新潟・市民映画館シネ・ウインドでも面白そうなものをいろいろ上映するようです。

シャーロック・ホームズの2作目の予告を初めて見ましたけど、これは是非みたいですね。

皆さんはこれからお正月明けに公開の映画はどんなものが気になってますか?

 

リンク

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「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」への60件のフィードバック

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  7. コメントとTB、ありがとうございました。

    たしかに3Dで観たら迫力がありそうなシーンが多々ありましたね。
    特に高層タワーでのシーンは絶対見応えがあったと思います。

    それにしてもアップル製品がかなり使われていました。
    きっとスパイには必須アイテムなのでしょう。

    1. >BROOKさん

      コメントありがとうございます。

      アップル製品は古くはバック・トゥ・ザ・フューチャー2やスター・トレックIVなんかにも登場していますね。

      Apple製品はデザインが良いのでスクリーンに映えますね。

      自分もAppleの製品は好きなので、映画に登場するとついつい目が行ってしまいます。

      しかしながら、Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏はAppleを使っているということですが、ソーシャル・ネットワークは大人の事情のせいかSONYのVAIOを使っていましたね。

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  10. 今回は緊張感の中の小ネタがいいアクセントでした。何でもかんでもスーパーヒーローのイーサンではなくて、例えばできる事ならビルなんか登りたくないのに登らなきゃならない、しかもイマイチあてになるのかわからない道具…なんてところがまた面白くて(笑)周りは当然行くだろ?みたいな空気になってるのもユニークですよね。
    そんな部分も含めてチームとしての面白さがあったと思います。

    1. > KLYさん

      コメントありがとうございます。
      イーサンがビルを登らなければいけない時の、手袋の説明がなんともブラックで、しかも説明の通り途中でダメになるところなんかはユーモラスですね。
      テレビのスパイ大作戦でもそうでしたけど、それぞれの特技とチームワークは、この映画を面白くしていますね。

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