お釈迦様もみてる 超難解問題集

2学期の期末テストが近づいてきた頃、生徒会の仕事を手伝っていたユキチ(福沢祐麒)たちはアンドレ先輩(安藤礼一)は“少しは勉強する気にならないのか”とかなり不機嫌な顔で言われてしまいます。

その少し後で同学年の成績上位者の田口が生徒会長の柏木優(ユキチの烏帽子親)と2人で話をしているところを見かけ、不安や危機感なんかをいだいてしまいます。

ユキチはそこそこ勉強はしているつもりなのにと、アンドレ先輩の真意が分からずモヤモヤしているところ、期末テストは終わってしまうのでした。

年はかわって正月二日、ユキチは生徒会仲間のショーネン(小林正念)の家に泊まってゲームをしまくる約束をしていて、ゲームセンターで遊んでいたとところ、柏木先輩がやってきて、ユキチを親戚の家に連れていってしまいます。

そして、そこでユキチが遭遇した人々とは。。。。。

 

この巻は、“マリア様がみてる(以下マリみて)”の“いばらの森”と“長き夜(なかきよ)の(ロサ・カニーナに収録)”のサイドストーリー的な話も盛り込まれています。どちらの話もマリみての中では好きな話なので、主人公のユキチたちのことより、そっちのほうでうれしくなってしまいました。

ユキチに向かって勉強しろと言ったアンドレ先輩は普段はなにかとユキチ達にめくじらを立てています。生徒会長の柏木先輩の引退も近づいている中、彼はユキチ達に一目置いているからこそ、何かと小うるさくなってしまうのかもしれないですね。

ユキチも柏木先輩がいなくなったら自分たちの居場所は生徒会にあるのか、居場所を持つにはどうしたらよいのか悩み始めたようですね。

いばらの森を読んでいた姉のことを心配したことを仲間達がからかって“東京都にお住まいの、ペンネーム「ユキチ」さんからのお悩み”は茶化しているようですが、ユキチの的を得ているのと、“いばらの森”のエピソードの中の姉がどんな感じにユキチの心に映っているのかが分かるようでなかなか面白かったです。

また“遠(とお)の眠り(ねぶり)の”はマリみての“長き夜の”をユキチ視点から描いていてなかなか楽しめます。タイトルも長き夜のに続く節を使っているところも心憎いですね。

マリみてでは柏木先輩はどことなく謎めいて嫌味な印象でしたが、今回は周り思いやる良い感じの人に思えてきましたよ。

そして、白薔薇様(ロサ・ギガンティア)と柏木先輩の言い争いは本当に激しいですね(笑)

ユキチと柏木先輩が二人で話すシーンでユキチが期末テスト前から引きずっているモヤモヤも晴れたようでよかったです。

この本を読んだ人は、ぜひマリア様がみてるの“いばらの森”と“ロサ・カニーナ”を読んでみてください。物語が一層立体的になると思います。(逆にこれを読んでいない人はちょっとわかりにくいのかなと思います)

物語は進んでいるような進んでいないようなところもありますが、マリみても釈迦みてもそれぞれの登場人物が悩みながらも青春しているひとこまをうまく切り取っているなぁ~っていつも思います。

そろそろ、マリみての新刊が出てほしいなとか思ってきます。

 

お釈迦様もみてる 超難解問題集 (お釈迦様もみてるシリーズ) (コバルト文庫)
集英社 コバルト文庫刊
今野 緒雪 (著), ひびき 玲音 (イラスト)
2011年12月1日発売

2011年12月6日読了

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マリア様がみてる いばらの森 (マリア様がみてるシリーズ) (コバルト文庫)

マリア様がみてる―ロサ・カニーナ (コバルト文庫)

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