聖戦のレギオス2 限りなき幻像群(ミラージュ)(文庫版)

【あらすじ】

“そらはまだ、苦悶する少年の姿もなく、迷いながら突き進む少女の姿もないころのツェルニ。復讐を糧に戦うディクセリオ---ディックが、学園都市ツェルニで、学生だった頃の記憶。

ヴェルゼンハイムの崩壊、そして自分の手からすり抜けていったメイリン。復讐に生きるディックは狼面衆との戦いの中で、運命の輪環(わ)から解き放たれた子供を救う。その後、なにかに導かれるように学園都市ツェルニへと流れ着くが、そこでディックは2人の少女と出会う。1人は学園の優等生である少女シャーリー。もう1人は、男装の少女アレン。ディックと2人の少女との関わりが、レギオスを巡るさらなる戦いを呼び覚まし---!?”

(表紙裏のあらすじを引用)

 

感想

2009年10月に単行本で出版された鋼殻のレギオスシリーズの外伝を文庫化したものです。

本編で馴染みのある学園都市ツェルニが舞台なので、前作よりイメージしやすかったです。

あいかわらずディックは自分がいた都市ヴェルゼンハイムを失ったことへの復讐の場を求めますが、思うような戦いの場に出会うことがなく悶々とします。前作よりも悶々感が増しています。

ツェルニ着く前に救った子供はその後どんな運命になるのか、またディックや本編で登場するレイフォンたちとどう関わるのか気になるところです。

今まで独りで自分が思うように生きて、戦ってきたディックも学園都市にはなかなか馴染めなかったようです。

生徒会長をめざすシャーリーは、もしかしたらディックを自分の野望に利用しようと企んでいるような気がします。

彼はレアンの願いであった小隊を作ったのは、学園都市で出会ったレアンや廃貴族ヴェルゼンハイムを失って少し心変わりをしたのかなと思います。

巻末に本編の時間軸と重なるシャンテの話が出てきたのは意外でした。シャンテに宿る火神の正体が気になります。

ストーリーというのか世界観が複雑ですが、それでも読んでいてなかなか面白かったです。

次巻では電子精霊ツェルニがディックに与えたものは何か、ディックが隊長となる小隊はどんな道をたどるのか、ニルフィリアとディックの関係はどうなるのか、楽しみですね。

遊眠先生のニルフィリアのイラストは綺麗ですね。

 

聖戦のレギオス2 限りなき幻像群
雨木 シュウスケ (著), 深遊 (イラスト)
富士見書房 富士見ファンタジア文庫刊
2011年11月19日発売

2011年11月30日読了

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