忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー 〜感度サイコー!!!〜

“我らがKing of Rock’n Rollこと忌野清志郎への友情と愛情が詰まってます。まさに感度サイコ~”

街宣車が大阪の街をまわり、街頭の大画面では告知が流れ、一人の男は通天閣から走りだし、ラジオからは出演者たちのステージの実況が流れ、MCの“オーティス栗原(=忌野清志郎:彼の本名は栗原清志)”がお届けするエンターテインメントショー“ナニワ・サリバン・ショー”がいままさに始まろうとしています。

ナニワ・サリバン・ショーとは大阪のFMラジオ局FM802が主催し、2001年、2004年に〈続 ナニワ・サリバン・ショー〉、2006年(新ナニワ・サリバン・ショー)に公演されたステージで、忌野清志郎を主役に、彼と親交のあるミュージシャンが入れ替わり立ち替わり彼とコラボレーションするというものです。

この映画はそのライブ映像を新たなステージ映像として再構成し、親友の間寛平が大阪城ホールへと走る様子、出演者たちがラジオDJとなりナニワ・サリバンショーを実況をする様子、そのラジオを聴く大阪の街の人々の様子が織り込まれています。

ステージに登場するのは、布袋寅泰、山崎まさよし、斉藤和義、Chara、中村獅童、憂歌団の木村充輝、ハナレグミ、トータス松本、HIS(細野晴臣、忌野清志郎、坂本冬美)、矢野顕子、宮藤官九郎などなどです。

こうした多彩な顔ぶれは、違うジャンルや世代の違うミュージシャンとも交流を持つなど、清志郎が音楽を通じた交友の広さを感じます。また、共演する多くのミュージシャンからも本当に敬愛されていることも伝わってきます。

バンドには梅津和時や片山広明といったRCサクセション時代のサポートメンバーがホーンセクションで登場していたりで懐かしかったりもします。スロー・バラードでの梅津和時のソロは泣かせますね。

そして最後はやっぱり、親友の仲井戸”CHABO”麗市が締めてくれます。出演者全員による“雨上がりの夜空に”の合唱の途中でゴールした間寛平がアメママンとなって登場するという大団円の後、CHABOがDJになり、清志郎と二人で“夜の散歩”を演奏し、エンディングを迎えるところは二人の友情の深さを感じます。

ステージ映像だけでも十分に観応えがありますが、街の様子や出演者がDJをする様子などがうまく挟んであって、ロード・ムービー的な要素が、映画として立体感を持たせています。

ベタだけど笑える小ネタも散りばめてあって、2回ある街宣車のシーンの最初は矢野顕子がアナウンスをしていて、次のシーンは矢野顕子の物まねをする清水ミチコがアナウンスしてたり、会場へ向かって走る寛平ちゃんも小ネタを繰り出します。

最初は清志郎に興味のなかったオッサン達も、街のあちこちから聞こえてくるラジオを聴いて段々夢中になっていくところもいいですね。

もう一つこの映画を面白くしている要素は“ラジオ”だと思います。清志郎の親友仲井戸”CHABO”麗市もDJ場面で語っていますが、このステージはラジオで中継されていて、聴いている人に会場の様子やミュージシャンの様子を想像させたり、自分の記憶や気持ちと結びつけたりできるロマンチックなメディアであるといことです。

この映画を観て、本当に忌野清志郎はカッコよくて多くの人々に愛されていると思うし、この映像を観ると彼が亡くなったということがますます現実のことではないように思えてきます。

ワクワク感が収まることのない、あっという間の2時間でした。こんな夢のような時間がもっと長く続いてくれればいいのにと思います。CHABOが言うように“楽しい時間はあっという間”というとおりですね。

忌野清志郎と仲間たちによる豪華絢爛のエンターテインメントショー、彼の魅力をたっぷりとお楽しみください。

 

監督:鈴木剛

脚本:金森直哉
2011年日本映画

2011年11月26日 T・ジョイ新潟万代にて鑑賞

感度:★★★★★(サイコ~!!!)

 

リンク

“忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー 〜感度サイコー!!!〜”公式サイト

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