二人で始める世界征服

“こんなぽわぽわな世界征服ならされてもいいかな”

赤尾竜太は高校の入学式の当日に、同じクラスになった女の子から「覚えてませんか?」と声をかけられます。

声をかけた女の子とは、竜太が幼稚園の時におもちゃの指輪を探してあげた久喜島千紗で、彼女は指輪を探してもらったときからずっと竜太のことを想っていたのです。

二人は千紗の友達の高槻姫乃(クラス委員長)から無理やり図書委員にならされてしまい、一緒に過ごす時間が多くなり、少しずつ打ち解けていきます。

ある日千紗の両親が亡くなってしまい、竜太は千紗に自分にできることならなんでも言ってくれと言ったところ、千紗からは“世界征服の仲間になってほしい”と頼まれます。

 

戦隊物などのヒーローものが好きな千紗が世界征服のために銀行強盗や子どもの誘拐などを企みますが、なぜかそれが世間にとっていい方向に動いてしまうところはほのぼのしていて結構気に入りました。

千紗達はなぜか主婦の間で人気が高まり、千紗の恋路をチヤホヤしたり、あなた達がとっとと世界征服してくれればきっと優しい世界になるとか言われるところなんかもほのぼのでいいですね。

竜太の幼なじみの片桐ありすは、アンシーリーコートという犯罪結社のレッドキャップ隊をひきいて悪事を働きますが、なぜか偶然に千紗と竜太の世界征服に向けた作戦の場に出くわし、悪事を邪魔されてしまう結果となり、最後にはありすとその手下は千紗の仲間になります。

手下たちもそれぞれにずば抜けた特技(犯罪的な意味で)があるだけでなく、ありすのツルペタを崇拝しているというなかなか味のある連中です。

ありすも表には出しませんが、竜太を慕っていて、千紗をライバル視しています。

ぽわぽわした世界征服の行方と、千紗とありすと竜太の三角関係がどう展開していくか先が楽しみです。

著者のおかざき登先生は地元新潟県出身とのことなので頑張って欲しいです。タイトルだけは気になっていた“この部室は帰宅しない部が占拠しました。”もおかざき先生の作品なんですね。ちょっと読んでみたくなりました。

二人で始める世界征服 (MF文庫J)
おかざき 登 (著), 高階@聖人 (イラスト)
メディアファクトリー刊
2008年11月発売

2011年11月15日読了

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