傾物語(かぶきものがたり)

傾物語 (講談社BOX)

西尾 維新 (著), VOFAN (イラスト)

講談社(講談社BOX)

2010年12月25日発売

 

夏休みの最終日の夜中、阿良々木暦は夏休みの宿題にまったく手のついていないことに気が付きます。暦はかつて自分を眷属にした吸血鬼の成れの果て忍野忍に、せめて1日前にタイムスリップできないかと頼みます。

忍の魔力でタイムスリップはなんとか成功するものの、行き着いた先は11年前の母の日の前の日でした。

この年の母の日は、八九寺真宵が別れて暮らす母をおどろかせようと一人で母の家に向かう途中で交通事故で命を落とし、幽霊になった日なのでした。

暦は真宵が死なないように助けようとします。

 

表紙も真宵の初カラーイラストだし、サブタイトルが“まよいキョンシー”とあるだけに、真宵がメインの話だろうと思っていましたが、またまた西尾先生にやられました(笑)

ほぼ全編にわたって、暦と忍の会話ですよ。

忍のテキトーっぷりと600年生きてきただけあってあらゆる物事を達観しているかとおもいきや、テキトーな受け答えには思わず噴いてしまいます。さすが600歳の幼女(笑)。

タイムスリップといえばタイムパラドックスや過去に干渉することで未来が大きく変わってしまうなど、迷いと遭遇した後、現代に戻ってきた世界は変わってしまうのですが、そこはSF的な展開ではなく、このシリーズの根っこにある“怪異”というか暦や忍の意識で変えられた世界になっているところはなかなか面白い展開でした。(具体的に書くとネタバレなので控えます)

とはいえ、11年前の羽川翼に会って身悶えしたり、暦のロリ属性もますます拍車がかかってますね。

結局は最後にはほぼ元の世界に戻るのですが、暦をみつけて駆け寄ってくる真宵はなんだか素直でいいなと思います。真宵の好感度が一気にアップしたように思います。

西尾先生が締め切りに追われた状況なのかわからないように“具体的な期間限定商品をあげるな”って突っ込むところは笑えます。

しかし、以前の巻では真宵が暦の部屋に連れられていったときに、トレードマークのリュックサックを忘れてきたってありましたね。今回もその話が出てくるのですが、一体どんなことが起きていたのかという謎は解決しないままでしたね(笑)

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