カウボーイ&エイリアン

“ハリソン・フォードがカウボーイハットをかぶり馬を駆る。これだけで観に行きました”

舞台は西部開拓時代のアメリカ。荒野に一人の男(=ダニエル・グレイグ)が倒れていました。

男が気がつくと右脇腹に深い傷、左手には謎の銀色の腕輪がはまっていて、しかも記憶を失っています。

彼が流れ着いた町は近くに金鉱がないため寂れていて、牛の牧畜で成功したダラーハイド(=ハリソン・フォード)が牛耳っています。彼の息子は親の七光りでやりたい放題で町の人達に煙たがられ、ダラーハイドも手を焼いています。

謎めいた女性エラ(=オリヴィア・ワイルド)流れてきた男に興味を持ちます。

その町で男はジェイク・ロネガンというお尋ね者だということで逮捕され、連邦保安官のところへ護送されようとしたところ、町は突如空を飛ぶ機械に襲われ、町の人々も連れされれてしまいます。

ダラーハイドも息子を連れ去られ、ジェイクと反発しながらも町の人々の救出に向かいます。

簡単に言ってしまえば、町の権力者と流れ者が協力して強大な敵に立ち向かい、戦いが終わって流れ者は町を去っていくという西部劇にありがちなストーリーなのかもしれません。でも、敵がエイリアンであるということだけではなく、いろいろな謎が盛り込まれていてそれが話を面白くしています。

・ジェイクの正体、ジェイクの失われた記憶とは?

・ジェイクの腕輪は一体何なのか?

・謎めいた女性エラの正体は?

・エイリアンがこの地にやってきた目的、人をさらっていった目的は?

謎の答えは映画館で見つけてくださいね。(でもエイリアンの目的は曖昧でした)

 

西部劇の時代ですから、武器といっても銃とダイナマイト、乗り物は馬です。空飛ぶ機械から強力な破壊光線をバンバン撃ちまくり身体能力も強大なエイリアンとどう戦うのか見る前から気になっていました。

ジェイクの腕輪の力は強大ですが、それ以上に彼らの最大の武器は、どんな目標も達成させなければ気の済まないダラーハイドのリーダーシップと強欲なところ、それとお互いに反目するジェイクとダラーハイド、ジェイクと彼が記憶を無くす前の仲間、さらには白人と先住部族の団結だったと思います。そんなところが観ている方を熱くさせますし、そうして手にした勝利はまさに痛快です。

 

ダラーハイドは一見権力をふりかざすだけのようにも見えますが、かつての戦争で心に重いものを背負っていたり、ときおり自分の部下へ情の厚さを見せるところは彼のキャラクターに深みを与えています。そんな厳しさや強欲の中に人情味がある人物像をハリソン・フォードがうまく演じています。ハリソン・フォードがカウボーイハットをかぶり馬を駆るそれだけでこの映画を観に行く理由は十分すぎます。

記憶を失うなど謎を抱え、寡黙で腕っ節の強いジェイク役のダニエル・グレイグもハリソン・フォードを食ってしまうほどいい演技でした。ダニエル・グレイグのジェームズ・ボンドは観たことがないので、次回作は絶対観に行きますよ。

エラ役のオリヴィア・ワイルドを初め見たのはTRON:LEGACYでしたが、野性味がありどことなく秘密めいて物語の鍵を握っているというような役が似合いますね。でもエラの最期は脈絡がなさすぎて意味不明でした。

 

シーンや役者の演技、音楽は往年の西部劇をよく研究して作られていると感じました。特にダラーハイド達が馬に乗って駆け抜けたり、ジェイクが馬から敵の空飛ぶ機械に乗り移ったりするところなんかは特にそう感じます。そこにエイリアンとの戦いというかつての西部劇にはない新しい要素を加えて、伝統的な西部劇の良さと現代の映像のスピード感をうまく融合させた監督のジョン・ファブローの手腕は見事でした。

西部劇が全盛だった頃映画館に足しげく通った方々はもしかしたら、この場面はこの映画だよってわかるかもしれないですね。

 

次々と明かされていく謎と、西部劇の良さを活かしたストーリーの土台や演出と大変良質な娯楽活劇でした。

 

【おまけ】

ハリソン・フォードといえばインディアナ・ジョーンズですし、ダニエル・グレイグといえばジェームズ・ボンドですよね。インディとジェームズが共演って不思議な因縁を感じました。

この映画の製作総指揮のスティーブン・スピルバーグがインディアナ・ジョーンズを作ることになったのはもともと本意じゃなかったらしいですね。その前に007の監督をやらせて欲しいと言ったところ断られてしまい、それならば自分でそれを超える映画を作ってやろうとインディアナ・ジョーンズの制作を始めたと聞いたことがあります。(余談ですがその撮影時にスター・ウォーズが失敗だったと思い込み意気消沈していたジョージ・ルーカスが気晴らしで友達(スピルバーグ)の撮影現場に遊びに来たときに、スピルバーグから一緒に作らないかと誘われて、インディアナ・ジョーンズシリーズは2人の監督作品となったそうですね)

 

原題 Cowboys & Aliens
監督 ジョン・ファヴロー
脚本 アレックス・カーツマン、デイモン・リンデロフ、ロベルト・オーチー
2011年アメリカ作品
2011年10月22日 T・ジョイ新潟万代にて鑑賞

リンク
“カウボーイ&エイリアン”公式サイト

カウボーイ&エイリアン@ぴあ映画生活
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「カウボーイ&エイリアン」への19件のフィードバック

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