お嬢様が、いけないことをたくらんでいます!

主人公の新見祥太郎は「砂の王」の能力を持つ異能者で、3人の人外の王を従えています。しかし、彼らは貧乏で長い間放浪生活を続けています。

ある日破格な報酬で世界的な大財閥である敷島家の当主を護衛するという仕事へスカウトされます。

その当主は祥太郎の幼なじみの星良でした。

星良はかつて母と二人で大財閥とは縁のない貧しい暮らしをしていましたが、母親を早くに亡くし、その後離れて暮らしている実の父親が亡くなったことで突如大財閥敷島グループの当主となります。

かつての幼なじみの祥太郎との星良の再会もつかの間、星良は敷島財閥を潰そうと「敷島家散財計画」を企むのでした。

 

あらすじも読まずタイトルにつられて買ってしまいました。思っていたよりもテンポよくキャラも魅力的で楽しめました。

お嬢様や異能力者とライトノベルでは定番のキャラクター設定ですが、どのキャラクターも魅力的ですし、能力を使う場面も変に説明臭くなっていないところは、物語に入って行きやすいし、読みやすくなっています。

自分のお気に入りのキャラクターは、星良の側近兼護衛で親友でもある自動人形の敷島内親王こと“しなの”と、祥太郎につかえる人外の王の一人“茅花姫(つばなひめ)”でした。皆さんはどのキャラがお気に入りですか?

自動人形のしなののツッコミはスターウォーズのC-3POのとぼけた感じを連想させますし、茅花姫のあっけらかんとした性格と少女の無邪気さと大人の妖艶さを併せ持つルックスも素敵ですね。

祥太郎と星良の幼なじみが再開するというラブコメはありがちですが、当主と護衛という身分の違いや祥太郎に遣える茅花姫やシグネも祥太郎狙いなところが変化をつけてくれていて楽しめますね。

ストーリーもあれだけ苦労したのに星良の陰謀とは全く逆の結果になってしまうオチもコミカルでルパン三世みたいで好きです。

続編があるなら星良の野望だけではなく、塁人の思惑と砂の王の指輪探しがどう関係してくるのかも楽しみですね。

 

お嬢様が、いけないことをたくらんでいます! 

原作 高崎とおる

著 黒川 実

イラスト ぜろきち

ファミ通文庫

2011年9月30日発売

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