ゴダール・ソシアリスム

“観ていて何だか解らないが、後からこの映画に惹かれてしまったと気づくような映画でした”

かつてのヌーベル・ヴァーグ(新しい波)を代表する映画監督として知られるジャン=リュック・ゴダールの最新作が新潟で公開となりました。

この“ゴダール・ソシアリスム”は彼のはじめての長編監督作品“勝手にしやがれ”の公開から50年後の2010年に公開されました。

僕はゴダールの名前を聞いたことがある程度で、彼の劇場はおろか、テレビでもレンタルショップでも観たことはありません。

何となく抱いていた彼の作品のイメージは“難解”、“前後のつながりに関係なく場面が展開する”、“自称映画評論マニアが観る映画”などです。

でも先入観ばかりでは永遠にスクリーンで彼の作品を観ることはないと思うし、どんな映画化は自分の目で確かめるのが自分のやり方なので、まずは観に行ってきました。

 

この作品を観ての感想を率直に言っちゃいますね。

  • 正直よく分からない。
  • どうも文明の発祥から社会や人間が現代にいたるプロセスの中で内包してきた問題を語っているように思う。
  • 観てしばらく時間が経ってからも映像や台詞、サウンドがふとしたときに頭のどこかから浮かび上がってきて、後から癖になりそうな魅力がある。

 

Wikipediaによれば102分ある本篇全篇を4分30秒、および2分の高速で再生する形式の予告篇が作成されたとのことでしたが、今現在Youtubeなどで見ることはできないため今回は予告編はなしです。 

 

公式サイトによれば、ストーリーは3楽章からなっているとのことです。

第1楽章は地中海を巡る豪華客船でいろんな人がそれぞれの謎を秘めながら船内で出会ったりする話。

第2楽章はフランスの片田舎のガソリンスタンドを経営する夫婦のどちらかが地方選挙に立候補したことをテレビ曲が取材に来る話。

第3楽章は地中海沿岸の人類史を築いた6つの場を訪問する話。

 

第1楽章は夜の海の映像がとても印象的です。また、風の音はヒューヒューというだけでなくマイクが吹かれるようなノイズを強調していたり、船内のクラブでは歪ませた音を使ったりと音響も面白かったです。

(でも客船のシーンの途中で寝てしまい、気づいたらガソリンスタンドの場面でした)

第2楽章は、ガソリンスタンドの夫婦の娘が古典文学から引用している台詞と、合成着色料てんこ盛りのお菓子のような色彩の映像がユニークです。沿道を行き来する車の音がここは現実の一部であるかと表しているようです。

第3楽章は記録映像(?)が刺激的に使われているように感じました。

 

ストーリーやこの映画の主張など自分にはよく解らなかった(ヨーロッパの歴史や古典文学への造詣が深ければもっと理解できたかもしれません)のですが、刺激的な映像や音響、意味深な古典文学などからの言葉の引用など断片的ですが後になってどんどん自分の中で次々にリフレインされてます。

 

原題:Film socialisme

監督:ジャン=リュック・ゴダール

2010 年スイス・フランス合作

“ゴダール・ソシアリスム”公式サイト

2011年10月9日 新潟・市民映画館シネ・ウインドにて鑑賞(10月21日(金)まで上映、併せてゴダール監督の代表的作品も上映しています)

  ゴダール・ブルーレイ コレクション ゴダール・ソシアリスム [Blu-ray]

「ゴダール・ソシアリスム」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 佐藤秀の徒然幻視録

コメントを残す