聖戦のレギオス1 眠りなき墓標群(グレイブ)(文庫版)

聖戦のレギオス1 眠りなき墓標群(グレイブ) 

雨木 シュウスケ (著), 深遊 (イラスト)

富士見ファンタジア文庫

2011年9月17日発売

 

 

“鋼殻のレギオス”とその世界が作られる物語を描いた“レジェンド・オブ・レギオス”の間の物語がこの“聖戦のレギオス”です。

2009年3月にハードカバーで発売された作品の文庫化です。

【あらすじ】(今回はうまく説明する自信がないので、本の裏表紙から引用です)

「月が見守るこの世界で、あなたには何ができるのかしら?」わらう夜色の少女に、おれは語る。物語を。

これはおれの、ディクセリオ・マスケインの物語だ。

強欲都市ヴェルゼンハイムで汚染獣から都市を守るかわりに、欲望の限りを尽くすディクセリオ―ディック。しかしある出来事をきっかけにジャニスや、リンテンスという名の鋼糸使いの男と出会い、白炎都市メルニスクへと辿り着く。時間と空間を超えた出会いの中で、ディックはやがて、レギオスの命運を握る戦いに身を投じていくことになるが―!?「鋼殻のレギオス」と「レジェンド・オブ・レギオス」を繋ぐ、新たなレギオス・ワールド!!

 

【感想】

値段が高くて買おうか迷っていた本が文庫化されるのは嬉しいです。

主人公のディックはレギオス本編にもレジェンド・オブ・レギオスにも登場するという謎の多い人物の一人です。

ディックやその一族の強欲ぶりがわかるようにとハードボイルド調に描かれていますが、ちょっと中途半端な感じがしなくもないです。

本人の意志とは関係なく突然、ディックはいろんな場所やいろんな時間へ飛ばされ、そこでレジェント・オブ・レギオスに出てきた人と出会ったり、レギオス本編に登場する人や電子精霊と出会い、徐々に自分の存在や自分のやるべきことについて謎を抱いていきます。

時間や場所が突如転移することで、ディックが出会った人との関係もぷっつりと途切れてしまうので、ストーリー全体がわかりにくいというか読みにくい感じがします。(逆にそこがファンタジックなのかもしれません)

物語はまだまだ途中なので、この世界でのディックの位置づけや、ディックの持つ秘密、どういうわけか一緒に旅をしているディックとニルフィリアのこと、わからないことがたくさんありそうで、今のところはなんとも言えない感じです。それでも面白いことは面白かったです。

個人的には“鋼殻のレギオス”にもちょくちょく登場しているデルボネやリンテンス、アルシェイラや電子精霊メルニスクの登場は親しみやすかったです。

ディクセリオとニルフィリアの先のこと、メイリンやジャニスの正体などは次巻以降を読まないとわからないのでしょうか。

本編の“鋼殻のレギオス”のクライマックスへ向かおうとしていますが、その世界観を理解するには“レジェンド・オブ・レギオス”も“聖戦のレギオス”も必ず読んでおいたほうがよいです。

ディクセリオのこの世界での位置づけや存在する経緯がよくわからないので、もう一度レジェンドを読まなければダメなのかなと思いました。

ハードカバーの時はイラストは表紙しかなかったとのことですが、口絵や挿絵が入ってよかったと思います。ニルフィリアの表情が妖しげで良い感じです。

 

 

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