世界侵略:ロサンゼルス決戦

【ストーリー】

とある平凡なロサンゼルスの朝、アメリカ軍海兵隊のナンツ軍曹は海岸で部下たちとトレーニングに汗を流します。

ナンツを次々に追い抜いていく部下たちを見て、彼は体力の衰えを感じ退役を願い出ます。

その日流星群と思われる未知の物体が世界中に降り注ぎ、世界中の沿岸の大都市が正体不明の何かの攻撃を受け崩壊していきます。

ロサンゼルスも同様に攻撃を受け、ナンツたちの小隊は敵の制圧エリア内の警察署に取り残された民間人の救出に向かいます。

 

【感想】

この映画に引きこまれるところは、ナンツの視点やあたかも小隊に従軍したカメラマンが撮影しているかのような視点でエイリアンとの戦いが描かれていて“現実感”があることです。

エイリアン達も歩兵が街中に展開し、歩兵が使用する兵器も未知のテクノロジーを用いたものではなく、火薬を使った銃や爆弾を用いているところも現実感を持たせています。

さらに、破壊された街からもうもうと立ち込める埃や、がれきで彼らの全貌がはっきりと見えない中で小隊がピンチに追い込まれていくところは市街戦独特の緊迫感を感じさせます。

エイリアンの正体や地球を攻撃する目的を明らかにしようという説明的な場面が入って間延びすることもなく、エイリアンと人間が対話するとか、秘密兵器を使用するとか過度に空想的でないところは、最後まで映画に現実感や小隊の緊迫感をうまく持続していると思います。

単に戦っているだけではなく、ナンツ達小隊のメンバーにもイラクでナンツと一緒に戦った兄を亡くした部下と険悪になったり、終盤でナンツが一人で敵の本体を破壊しようと向かうところを部下達が追っかけてきたりとちょっとしたドラマがあります。

そこが彼らの任務を遂行しよう、自分たちの国を守ろうという精神は不屈だということをうまく描き出していると思います。

そんな中で自分が気にかかった場面について書きたいと思います。多少自分の思い込みや深読みになっているかもしれません。

ナンツはイラク戦争へ出征し戦いの中で何人かの友人を亡くし、そのことが頭から一時も離れないと語っています。

救出を待つ民間人の中にはアラブ系の父と子が含まれていますが、ナンツはイラクで戦友たちを殺した民族だと差別をせず命がけで救出の任務を遂行しようとします。またアラブ系の父親はナンツ達や民間人が生き延びるのに少しでも力になろうと銃を取るのですが命を落としてしまいます。そんなところに人種を超えて同じアメリカの国民として力を合わせようというドラマを感じました。

などと書きましたけど、あまり難しいことは考えずに終始現実感と緊迫感のある戦闘描写は楽しめました。

 

原題:World Invasion: Battle Los Angeles

監督:ジョナサン・リーベスマン

脚本:クリストファー・バートリニー

2011年アメリカ作品

2011年09月19日(祝) T・ジョイ新潟万代にて鑑賞

 

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「世界侵略:ロサンゼルス決戦」への8件のフィードバック

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