フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生?

フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生?

賀東 招二 (著), 四季 童子 (イラスト) 

富士見ファンタジア文庫

2011年08月20日発売

 

“フルメタル・パニック”シリーズ(多分)最後の短編集です。

ミスリルとアマルガムの戦いの長編は1年前に完結したのでもうシリーズが発刊されることはないと思っていましたが、まさかの発刊でとても嬉しいです。

発売日に仕事が終わってからアニメイトに行きましたけど、フルメタ アナザー1とともにかなりの勢いで売れていて、アナザーとともにあと数冊で棚からなくなるところを入手しました。

 

【与太者のルール(前編・後編)】

 サバイバルゲーム愛好者たちが同好会の設立を認めてもらおうと生徒会に要望しますが、認めるにはサバイバルゲームで宗介に勝つという条件を出されます。サバゲー愛好者の側につき彼らビシビシしごくかなめのヤケクソっぷりと、エアガンショップでの真面目な会話がなぜかボケになってしまっている宗介には笑えますね。

「背中を任せられない」という宗介の一言でかなめはブチ切れてしまうのですが、きっと宗介への信頼が裏切られたと思ったんでしょうね。

でも打ち上げで焼肉を食べるところはかなめの愛情を感じますね。

この短編は本編展開中に執筆されたものですが、宗助とかなめの関係をみてると、本編の戦いが終わって日常に戻ってからのエピソードと受け止めてもおかしくないかもしれないですね。

 

【ご近所のサーベイヤー】

かなめのマンションのゴミ捨て場の掃除をしているおばさんに、泥棒の容疑がかかってしまうお話。

体調を崩したおばさんを自分の部屋に連れて行って看病する場面で、かなめがおばさんに自分の母親のことを重ねてしまい、一人暮らしの孤独から鬱積した感情をを吐き出すところはホロッときます。宗介のかなめを思いやったフォローもなかなか粋な感じでした。

 

【つぶらなテルモピュライ】

ボン太くんオンリーイベント「ふもっふマーケット」に300体のボン太くんが集まり、イベントが盛り上がっているところに、超過激なバンドとそのファン30,000人が会場を使わせろと壮絶な戦いになるお話。

ボン太くんの愛くるしさと、壮絶な戦いのギャップが笑えますね。ふもふも

 

【テッサのお墓参り】

ミスリルとアマルガムの戦いの後日談。テッサが子供の頃に知り合い打ち解けた同じウィスパードのバニ(アーバレストやアルを開発した人)のお墓参りに行く話。

生死の境を行き来する緊張から解かれたせいか通販にハマってしまうテッサのダメっぷりなんか笑えますね。

旅の途中で出会った少年ロニーにからかわれて、自分は大人なんだと背伸びしちゃうテッサはなんだか微笑ましいです。

そして、お墓の前でのテッサは戦いをくぐりぬけ、メリッサや宗助たちと出会い心に柔らかさが現れてきたように思います。

テッサが連れてきたアルには心ができたのかのように思いますね。

長く厳しい戦いの熱を優しく冷ましてくれるような、爽やかなそよ風が吹き抜けた感じがするお話でした。

とにかくテッサがかわいすぎて生きるのが辛いです。。。。

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