劇場版 マリア様がみてる(Blu-ray)

挨拶は“ごきげんよう”

スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。

私立リリアン女学園は、もとは華族の令嬢のためにつくられたという伝統あるカトリック系お嬢さま学校。

幼稚舎から大学院までほぼエスカレーター式で進学するので、リリアンに入って卒業すれば純粋培養のお嬢様が出来上がりです。

このリリアン女学園高等部には“姉妹(ス―ル)”という、上級生(姉)が下級生(妹)を躾(しつけ)けるという習慣がずっと古くから受け継がれています。

このスールの契りは姉から妹へロザリオを授けることで成立し、スールになると周りからも最も親しい間柄と認められます。

また、生徒会の“山百合会”は薔薇(ばら)さまと呼ばれる3人の幹部によって運営されていて、幹部はそれぞれ「紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)」、「白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)」、「黄薔薇さま(ロサ・フェティダ)」と呼ばれ、自分たちの妹(ス―ル)をアシスタントとして生徒会活動を行っています。

そんな学園を舞台に、“ロサ・キネンシス・アンブゥトゥン(紅薔薇さまの妹)”と呼ばれる生粋のお嬢様である“小笠原祥子”は、文化祭での山百合会の出し物の演劇”シンデレラ”の主役に抜擢されますが、潔癖性で男嫌いの祥子はそれを激しく拒みます。

そこでロサ・キネンシスは妹ができたら主役を降りてもいいと条件を出します。

そんな状況の中で偶然出会った下級生の“福沢祐巳”を妹とすると宣言しますが、そうは簡単には行かないのでした。

そして祥子と山百合会のメンバーは、祥子が本番までに祐巳を妹にすることできたら、主役を降りることができるという賭けをするのでした。

この映画は祥子と祐巳の偶然の出会いから、その賭けの結末までを描いています。

簡単に言ってしまえば今野緒雪先生の小説“マリア様がみてる”を映画化したものです。

 

 

”マリア様がみてる(通称マリみて)”は今野緒雪先生が執筆し、ひびき玲音先生がイラストを描いている小説で38巻が刊行されていて、この他にも姉妹校である男子校の花寺学院高校を舞台に祐巳の弟が主人公となっている“お釈迦様もみてる”も6巻刊行されています。

僕がライトノベルを読み始めたときに一番最初に読んだのがマリみてでした。アニメのDVDも全部持っていてときどき観ています。

小説とアニメへの思い入れが強いだけあって、実写で映画化されると聞いたときはどうなることやらと思いました。

残念ながらキャストのスチール写真をネットで見たときは、モデルばかりをキャスティングしていたのでこんなんで大丈夫なのかとか思ってしまいました。

イメージ的には写真部のエース武嶋蔦子役しかハマってないのではないかというのが正直なところでした。

ひびき玲音先生のキレのあるイラストのイメージや、アニメのイメージがとても強くて、キャストの写真には大きな違和感を持ってしまいました。

でも、いいとか悪いとかは観てから判断しようと思い、サークルKで限定特典付きの前売り券は買ったものの、新潟では上映されなかったので、DVDとかで発売されたら観てみようと思っていました。

 

 


劇場版 マリア様がみてる 豪華版(ブルーレイ+DVD) [Blu-ray]

 

通常版でもよいかなと思っていましたが、ひびき玲音先生描き下ろしイラストを使った“祐巳のもふもふブランケット”目当てで豪華版を買ってしまいました。

実は家に届いて3回立て続けに観てしまいました。3回観てしまったのにはそれなりの理由があります。

 

さて、1回目に観た感想ですが、制服や校舎、山百合会の薔薇の館の雰囲気はとてもよく再現されていたと思います。

でもキャストのセリフの滑舌もあまりいい感じではなく、セリフも棒読みに感じる所があり、演技はなんだか残念だなーというのが1回目に観た感想です。

小説やアニメのイメージやスチール写真を見た時の残念感などが先入観にあって、端的に言うと残念な映画というのが正直な感想でした。

 

この豪華版には、サブ音声で原作者の今野緒雪先生と祥子を演じた“波瑠(はる)”さんが映画のシーンにあわせて対談をするというオーディオ・コメンタリーが収録されています。

今野緒雪先生は小説のあとがき以外ではなかなかメディアに露出することはないので、声だけとはいえこのオーディオ・コメンタリーは貴重です。

2度目はオーディオ・コメンタリーで観てみました。今野先生の作品への愛情、波瑠さんが祥子の内面をどんな風に演じたか、撮影中の裏話などが語られていました。

ワンピースのセーラー服タイプの制服ですが、生地は今野先生が選んだそうですし、波瑠さんは出演者それぞれに採寸してあるので着るのはわりと簡単でも、脱ぐのはかなり大変だったと語っていました。

このオーディオ・コメンタリーを観終わって、もう一度本編を観てみようと思いました。

 

3回目は、1回目に観た学芸会的な雰囲気もあまり感じることなくすんなり映画が受け入れられるようになりました。

気丈に振舞っていても、祐巳と接していくうちに、気持ちが揺れ動いたり、祐巳に自分の弱さを見せたりする祥子の内面の変化、また、ファンという立場での祥子へのあこがれの気持ちから、それを超えて祥子のために何かしたいと惹かれていく祐巳の気持ちの変化がちゃんと伝わってくるなと思いました。

祐巳にちょっかいを出す佐藤聖(ロサ・ギガンティア)を演じた滝沢カレンさん、祥子や祐巳のことを心配しつつも暖かく見守る水野蓉子(ロサ・キネンシス)役の平田薫さん、演技はなかなかハマっていたと思います。

 

ストーリーの細部は小説やアニメで知ってしまっているので、映画そのものに対してこれという感想はないのですが”やっぱりマリみては良い”とあらためてつくづく感じることはできました。

 

おまけコーナー

もし◯◯ならどのキャラクター(原作とアニメのイメージからの脳内ランキングw)

娘にするなら:福沢祐巳

妹にするなら:藤堂志摩子

幼なじみなら:島津由乃

友達にするなら:武嶋蔦子・支倉令

彼女にするなら:佐藤 聖(ロサ・ギガンティア)

慰めてもらうなら:水野蓉子(ロサ・キネンシス)

罵ってもらうなら:小笠原祥子

鳥居江利子(ロサ・フェディダ)は自分にはちょっと掴みどころがないので思い浮かばなかったですね。

マリみてをご存知なみなさんなら、誰を選びますか?

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