ストロベリー・パニック! 2

ストロベリー・パニック!〈2〉

公野 櫻子 (著), たくみ なむち (イラスト)

電撃文庫

2006/08発売

 

エトワール選の第2選は、これまで行われたことがほとんどなく、出場するカップルにとっては精神的につらい“顔のない悪魔”となりました。

この“顔のない悪魔”は2週間の間カップルが会うことは禁止されていてそれを破ると失格になります。

また、誰かわからない刺客がいて、出場者を誘惑するなどの心理戦をしかけそれに心がなびくと失格となり、カップルを破壊した刺客はエトワール選へ出場できることになります。

2週間の期間を乗り切ったカップルだけが、ダンスコンテストの出場が認められその成績で勝者が決まるという内容です。

 

しかし、エトワール選びも2選びになり波乱が起きます。

それは今回のエトワール選に不満に思い、留学先のロシアから急遽帰国した真箏です。

あこがれの人のためにエトワール選の優勝候補と言われる天音の失墜を狙い、自分がエトワールになろうと強引にファンを増やしていきます。

静馬と渚砂

真箏の登場と天音と光莉の話でちょっと影が薄い感じがしますが、コンテスト前の二人の雰囲気はなかなかロマンチックです。会えないことで渚砂はどれほど静馬のことが好きなのか自分の心に気が付きます。しかし、静馬の友人や静馬本人から、かつて静馬が心の底から愛して病のため亡くなった花織のことを聞き、自分は静馬の一番はなれないのだと考えます。うーん、せつないです。

 

天音と光莉

こちらのカップルも、試練に耐えられず人目をしのんで深夜に逢い引きをします。

しかし、二人の気持ちは純粋だけど不器用なところがあるのか逢い引きが真箏に見つかりエトワール選の失格者となってしまいます。

エトワール選から脱落したからこそ、プレッシャーや嫉妬という障害が外れて二人はそれぞれ自分の気持ちを深く知ることになったと思うんです。

 

夜々と光莉

男嫌いで真性だと自分から公言し、以前から光莉に好意をいだいている夜々は、コンテストのプレッシャー、周りからの圧力に耐えるのが辛くなっている光莉を見て、自分の気持ちを抑えられなくなり、光莉に手を出します。

その場面は夜々の抑えきれない感情と、光莉は天音が好きなはずなのに夜々を受け入れてしまう気持ちの変化がうまく描かれていて、情熱的でした。

 

 

今まで積極的に関わってこなかった、ル・リムの千華留会長もいろいろと暗躍しはじめた理由、真箏のエトワール選参加の真意など先の物語が波乱の予感がしてきます。

静馬と渚砂、天音と光莉のカップルもどうなっていくのか心配のなかで物語は最終巻に向けてとても盛り上がった終わり方でした。

今日の夕方は出張のため移動なので電車の中で3巻を一気に読んでしまいたいです。

 

Baby Princessでも思いましたけど、いつもながら公野櫻子先生の文章はとても整然としていてきれいな文体で好きです。

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