ストロベリー・パニック! 3

ストロベリー・パニック!〈3〉

公野 櫻子 (著), たくみ なむち (イラスト)

電撃文庫

2006年12月発売

深夜の逢い引きが見つかった天音と光莉はエトワール選を失格となり、別々の反省室に入れられます。

それでもただ一緒にいたいという気持ちを抑えられない二人は寮を出奔してしまいます。

また、静馬の中での花織の大きさに気づき、静馬と別れることを決めた渚砂も、もうこの学園にはいられないと思い込み寮を出ようとしてしまいます。

全編にわたり登場人物の気持ちが“自分の求める愛”、“自分に望ましい愛”に向けてめまぐるしく移り変わっていく様子は濃縮されていて面白かったです。

天音と光莉の出奔は愛さえあれば何もいらないという雰囲気はロマンチックでよいです。

光莉を自分が思うままにしたい夜々、渚砂との距離をもっと縮めたいと思う玉青が悩む姿は思春期の若者らしさを感じますね。

名門校だけに名家の子女が通うとはいえ、ヘリコプターの登場や千華留や静馬の出自はちょっと唐突感を感じました。

静馬と渚砂、天音と光莉もエトワール選の頃よりもずっと幸せになった感じがしますし、玉青や夜々、真箏も愛や友情に対する考え方が一つ大人になった感じがします。とにかくハッピーエンドで清々しい物語でした。

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