化物語 上(ライトノベル)

 化物語(上)

西尾 維新 (著), VOFAN (イラスト)

講談社BOX

2006年11月1日発売

 

主人公の阿良々木 暦(あららぎ こよみ)は高校2年の春休みに吸血鬼に襲われ、吸血鬼となってしまいます。

通りすがりの謎の男忍野によって吸血鬼の特性は取り除かれましたが、完全に人間に戻ったわけではありません。その後暦は「あちらの世界(いわゆる妖怪や◯◯の神様というオカルトチックな世界)」とつながりを持つ人物と出会い、忍野の力を借りながらその人達の心に重くのしかかった問題を解決していくというお話です。この本はそんな3つの独立したストーリーで構成されています。

この作品の面白いところは暦と各話のヒロインとの会話だといえるでしょう。

体重がほとんどない戦場ヶ原ひたぎとの嗜虐的な会話。

母親の実家を求めさまよい続ける八九寺真宵(はちくじまよい)とのどこか間違ったエキセントリックな会話。

自分の腕が猿の木乃伊(みいら)と融合してしまった神原駿河のちょっと変わった性癖をさらっと語る様子。

どのヒロインとの会話もテンポも切れもよく面白いです。

特に全編に登場する戦場ヶ原ひたぎの嗜虐的な会話と暦に対するヤンデレ的な発言ははまってしまいます。

しかし、単に日常系と言われる会話が続くというだけにとどまらず、「あちらの世界」のつながりを紐解いていくうちにヒロインたちの心の暗い部分が明らかになることや、忍野が登場することで「あちらの世界」と主人公達のしがらみをうまく語っているところもよいですね。

どの話も万事解決してスッキリといかないところはこの物語のあいまいな世界観、登場人物の揺れる気持ちをよく表しているとともに、この先のことが気になるようにうまく引っ張っているように思います。

VOFAN先生のイラストはかわいいのですが、出来れば本編中にもいくつか入れて欲しかったですね。

いつもライトノベルは文庫本なので、1冊読むのにそれほど時間はかからないのですが、今回はB6判で結構ページ数も多いので読むのに結構時間がかかりました。

またちょうどいい大きさのブックカバーを持っていなかったので、持って歩くのもちょっと不便でした。続刊は部屋に積んであるのでそれ用に新しいブックカバーを新調することにしました。

Amazonでいろいろ探した結果、講談社BOXにぴったりでお手頃な価格のブックカバーはこれという評価を見つけたので早速購入しました。

呉服屋のブックカバー [B6:コミックサイズ:黒] 薄くて軽いシンプル無地布製

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