アイルトン・セナ 音速の彼方へ

アイルトン・セナ~音速の彼方へ コレクターズ・エディション<初回生産限定> [Blu-ray]

アイルトン・セナ (出演), アラン・プロスト (出演), アシフ・カバディア (監督) | 形式: Blu-ray

 

6月ももうすぐ終わりですね。昨日(6/24)は新潟県内各地で大雨が降ったせいで電車も遅れがちでした。

家に帰ったら誰もいなかったので、夜ご飯を食べながら何か観ようかなと思い、まだ観ていなかったこの作品を観ることにしました。

劇場で観たかったのですが新潟では上映されなかったのでBlu-rayを購入してしばらく放置していたものです。

この作品は“音速の貴公子”と呼ばれたアイルトン・セナのF-1デビューから生涯を閉じるまでのドキュメンタリーです。

彼が生きていた時のレース映像、レースの裏側の映像、インタビューやホームビデオ、母国ブラジルでの報道などで構成されています。

彼が活躍していた当時は日本はバブ経済まっさかりで、1987年から日本でもレースが継続的に開催されることになり、初の日本人パーマネントドライバーの中嶋悟の登場、HONDAの参戦、いろんな国内企業がスポンサーとなり、まさにF-1ブームで熱狂していました。

デビューから1位をとることだけに強烈なこだわりをもってレースに臨む彼の姿をあらためて感じることができました。

セナとプロストの確執というのは当時のF-1関連の報道を大変に賑わせていましたが、彼らのインタビュー映像を見ると露骨に牽制しあっているところは見ていて苦い思いがします。

政治的な力に翻弄されたり、勝つことに固執し自己主張するあまり敵を多く作ってしまうという場面もあり、彼はワールドチャンピオンにつくたびにどんどん孤独に追い込まれているような感じも受けました。 また、事故で怪我をしたり死亡したドライバーのへの思いやりや、それを受けてナーバスになる様子、ドライバーの安全のためにはルールに毅然と抗議する姿、プライベートで家族や恋人と過ごす様子には彼の優しいところも現れていると思います。

また、公式ドクターのインタビューには自分がメディアではしらなかったセナの人柄もよく語られていると感心しました。

映像の中にはフジテレビで放映された映像も使われています。特に1994年5月1日のサンマリノグランプリでのセナの訃報を伝える今宮 純氏、川井 一仁氏、三宅 正治アナウンサーの3人の映像は僕も当時見ていましたが、彼らの言葉や表情をは胸の詰まる思いになります。

彼は生前からブラジルの子どもたちの貧困をなんとかしたいと慈善事業を行ってきましたが、彼の死後、お姉さんのビビアーヌが中心となり、セナの肖像権や商標を使って収益を得て、それを子どもたちの貧困を救うための事業に使うという“アイルトン・セナ財団”を設立しました。

この財団の活動についてはこちらのページを見るとわかりやすいと思います。

この映画を観て初めて知ったのは、このアイルトン・セナ財団の管財人にはアラン・プロストとなっていることです。また、プロストはセナファンクラブのフランス支部の名誉会長も務めています。

こうしたことをみると本当に彼らは人間として互いを嫌っていたのではなく、レースで勝つために牽制しあいつつも、根底には信頼や尊敬、友情などもあったのではないかと思います。

セナの現役時代にはメディアがセナとプロストの確執を必要以上に大きいとイメージを煽ったことで二人の関係も悪くなっていったのかもしれません。

確かに記録だけ見れば通算勝利数、ワールドチャンピオン獲得回数はミハエル・シューマッハの方が上であることは確かです。

既成概念ではセナはプロストとの確執、レース中の事故による死亡で伝説的存在となった思う人も多いのではないでしょうか。

しかしながら、より速く、よりうまく車を操り、一つでも勝利を手にしようということを真摯に追求しながらも、一緒にサーキットを走る仲間への思いやりや信頼があり、ブラジルという国を背負って勝利を勝ち取ったからこそ、彼は今でも英雄として語り継がれるF-1ドライバーなのだと思います。

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