お待たせしました。ラ・フォル・ジュルネ新潟2011レポートです。

ゴールデンウィークの終盤、待ちに待ったラ・フォル・ジュルネ新潟の本公演に行ってきました。 

 長くなりますが自分が聴いたプログラムと感想などを書いていこうと思います。 

5/6 18:30~ 音楽文化会館 
トリオ・ヴァンダラー 
ピアノ三重奏曲第1番 変ホ長調 op.1-1 
ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 op.11「街の歌」 

 本公演の最初のステージのひとつです。 
 一見飄々としていながらも内なる情熱的な演奏は、クールで雑味のない洗練された印象でした。 
 こうした小編成のアンサンブルが聴けるのもラ・フォル・ジュルネの醍醐味です。 
 オーケストラやピアノ、ヴァイオリンなどに比べると、小編成のアンサンブルは馴染みが薄いのか、こんなに素晴らしい演奏なのに約500人入るホールだというのに100人も入っていなかったのは本当にもったいなかったです。 
  

オープニングセレモニー 
 次の公演まで少し時間があったので、オープニングセレモニーをのぞいてみました。すごい人だかりでした。新潟市長のスピーチでは一時は地震の自粛ムードが高まったので中止も考えたが、こんなときだからこそ音楽が希望を与えてくれるのではないかと開催に踏み切ったとのことです。 
 また、仙台フィルを送り出してくれた仙台市長やラ・フォル・ジュルネ発祥の地であり新潟市と姉妹都市のナント市長のメッセージも胸を打つ内容で見に来ていた人は拍手喝采でした。 

20:15~ りゅーとぴあコンサートホール 
ダン・タイ・ソン(ピアノ) 
仙台フィルハーモニー管弦楽団 
井上道義(指揮) 
歌劇「フィデリオ」序曲 op.72b 
ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58 

 本来予定していたアーティスト・楽団が震災や原発事故の影響で来日できなくなったため、変更されたプログラムです。 
 被災地が一番苦しい時期にやってきてくれた仙台フィルのみなさんに感謝です。 
 序曲はちょっと危なっかしい感じの演奏でしたが、その後井上道義氏のスピーチで客席もオーケストラもテンションが上り、その後のピアノ協奏曲はダン・タイ・ソンさんのピアノもオケも見違えるほどに素晴らしい演奏となり、まさに感動的な演奏でした。 

5月7日(土) 

 この日は朝から夕方近くまでボランティア・スタッフとしてお手伝いさせていただきました。 
 公募の際に希望の役割を申請するなどはなかったのですが、自分はラッキーなことにりゅーとぴあコンサートホールのステージ裏の雑用でした。 
 ボランティアを申し出るのであれば、与えられた役割については文句を言わず引き受けるというのが鉄則なので、チケットのもぎりや会場の混雑の整理、ゴミの片付けなど何でもするつもりでしたが、この役割は思ってもみなかったサプライズでした。 
 ステージのセッティングを手伝ったりしながら、舞台裏にいましたけど、リハーサルや本番は聴こえてくるし、舞台裏でのアーティストの様子もいろいろ見れて面白かったです。 
 ご一緒させていただいたボランティアスタッフさんとも音楽の話などして結構楽しい時間を過ごさせていただきました。 
 この仕事だったらもっと長い時間ボランティアやってもよかったなって思います。 
 引っ込み思案だったり、アーティストのコーディネーターや本職のスタッフさんなどの目があったので、アーティストに話しかけたりサインをもらったりはできませんでした。 
 ボランティアは5月7日、8日に手伝える人を公募していましたが、中には公演は鑑賞しないで2日間通しでボランティアにあたっている方もいらっしゃたりで本当にすごいなと思いました。 
 この日は15時半頃に仕事が終わりました。 
 近くの古町での関連イベントを覗くか、映画を観て帰ろうかと思っていましたけど、疲れたのでまっすぐ帰りました。案の定家に帰ってゴロゴロしているうちに寝てしまい、気がついたら朝方でした。 
 でもこのイベントに主体的に関わることができてよかったと思っています。来年もやるか?と訊かれたら多分やるって言うと思います。 

5月8日(日) 

 この日は朝から当日券を買い求める人の列が本当に長かったです。 

10:15~ りゅーとぴあ能楽堂 
ブラジャーク弦楽四重奏団 
弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 op.130 
大フーガ 変ロ長調 op.133 

 この公演も演奏者が来れなくなった代わりのプログラムでした。(変更前のチケットはそのまま変更後のプログラムのチケットに振替できました) 
 代わりの公演だからといって、レベルが落ちるというようなことがないのはアーティストをコーディネートしている方々の手腕なのでしょうね。 
 ベートーヴェンといえば交響曲だったりピアノソナタなんかが有名ではありますが、弦楽四重奏曲は若いころから晩年にかけてたくさん書かれていて、ベートーヴェンが年齢を重ねるにともなって作風がどう変わっていったかがよくわかると聴いたこともあります。 
 今回演奏された曲は難解な感じもあり、単調な演奏になりがちだったりすると言われていますが、これだけの難曲を飽きさせることなく立体的に聴かせるとはさすが名門ですね。 
 西洋音楽を能楽堂で演奏するっていうミスマッチ感もなかなか面白いです。特に海外からのアーティストは能楽堂で演奏できるっていうことをとても喜んでいたようです。 
 能楽堂で演奏を聴いたのははじめてでしたが、思っていたよりも音はよかったですよ。 

12:45~ りゅーとぴあ能楽堂 
若松夏美(ヴァイオリン) 
高田あずみ(ヴィオラ) 
鈴木秀美(チェロ) 
シューベルト:弦楽三重奏曲第1番 変ロ長調 D471 
ベートーヴェン:弦楽三重奏 ト長調 op.9-1 

 この公演は本来は古楽器のアンサンブルの予定でしたが、変更でこのプログラムとなりました。 
 実は今回のラ・フォル・ジュルネ新潟ではこの古楽器アンサンブルの公演を一番楽しみにしていたのでプログラム変更は残念でした。 
 自分は午前のステージが終わってこのステージまでの間にちょっとしたヤボ用(これは機会があったら別にお話ししますね)をやっつけに出かけていたのと、開演時間を勘違いして遅れて会場に入ったので、シューベルトの曲は聴けませんでした。 
 ベートーヴェンの曲は作品番号が若いですから初期の頃に書かれたものです。 
 熟練した技術に支えられた、華やかかつダイナミックな演奏がベートーヴェンの若々しさをうまく表現しているように思えました。 
 弦楽三重奏って自分にはあまり馴染みがなかったのですが、なかなか面白い曲ですね。 

14:15~ 音楽文化会館 
横坂源(チェロ) 
エマニュエル・シュトロッセ(ピアノ) 
チェロ・ソナタ第3番 イ長調 op.69 
チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 op.102-1 

 横坂源さんは新潟市出身のチェリストで今はシュトッットガルトの音楽大学に在学中とのことです。勢いのある若手演奏家のひとりではないかと思います。 
 伸びやかで若々しさあふれる演奏はとても好感がもてました。新潟出身のアーティストとしてこれからの活躍に期待してます。 
 お父様は会場で配布されるプログラムの曲目解説を書かれていました。 
 終演後に横坂源さんがステージ袖からロビーにひょっこり顔を出して、見つけた観客は沸きに沸いていました。 

 5月8日は途中でマイミクのさんとそのまたマイミクさんとお会いすることができました。それぞれに予定があったのであまりちゃんとおはなしはできませんでしたけど、越後もち豚の串焼きを食べそこねて「にく~」と叫ぶねこむすめさんがちょっと面白かったです。会場で声をかけていただいてありがとうございました。 

 チケットを買ってホールで演奏を聴かなくても、会場近くの街ではいろいろな関連イベントをやっていて、うちの奥さんなんかはそっちを楽しんでいたようです。自分はホールの公演を楽しみにしていたので、そっちまでは行く余裕がなかったです。 

 来年はどんなテーマになるのかわかりませんが、ぜひ開催してほしいですね。 

 三日間テンション上がりまくって、月曜日からの仕事がちょっと辛いですがゆるゆるとペースをいつもどおりに戻していきたいですね。

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