映画“ブラック・スワン”

【お話】

バレエ団のプリマドンナを目指すバレエダンサーのニナ。

厳格な母親と二人暮らしの彼女は、バレエに生活の全てを捧げて禁欲的な生活を送っています。

彼女の所属するバレエ団が次の演目に選んだのが“白鳥の湖”です。

今回は振り付けを新しくし、白鳥と黒鳥を一人で演じるという試みをすることになりました。(この両極端な役を一人で演じ分けるのは難しいので、別キャストにすることも多いようです)

ニナは主役に抜擢されますが、官能的な黒鳥をうまく演じられず悩みます。

ニナの代役にリリーが抜擢されるのですが、リリーはニナとは正反対で自由奔放、欲望と快楽に身を委ねるようなキャラクターです。

ニナは役を演じることのプレッシャー、リリーの背徳的な物事への誘惑などから精神が病んでいき、抑圧的・禁欲的な自分と情動的・官能的な自分の二面性に錯乱しながらも舞台に上がります。

 

BLACK SWAN – Official HD trailer

 

 

【感想】

ニナはディレクターに「抑えこまれた自分の欲望や感情を開放しなければ黒鳥は踊れない」と言われて悩みます。

リリーはニナの代役に抜擢されますが、ニナは自分の役が取られてしまうのではないかと心をかき乱すことになっていきます。

後半のニナは理性的な自分と、その下に抑えこまれていた情動的な自分が入り乱れ、たたみかけるように衝撃的なシーンが繰り広げられます。

この映画の中ではリリーは実際の人間のようにも見えますし、ニナの心の底に抑えこまれていた情動的な側面が投射されたニナ自身の幻覚のようにも思えます。

ニナとリリーの間で起きるショッキングなことも本当に二人の間で起きたことなのか、ニナの二面性がもたらした妄想なのかもわからなくなってきます。

人間の二面性がダイナミックに描かれていて衝撃的な作品でした。

ニナ役ナタリー・ポートマンは二つの顔をみごと演じましたが、10ヶ月かけてバレエダンサーのような体を作りダンスのレッスンを受けたり役作りはすごかったです。

バレエのシーンは客席から観た舞台の映像ではなく、舞台上にいる人の視線でなかなか面白いカメラワークでした。

音響も踊っているときにトゥーシューズがパタパタする音や衣装の衣擦れなどがより舞台のリアルさを一層引き立たせているように感じます。

午前中に観たのですが寝るまでドキドキが止まらず映画のシーンがグルグル頭の中を駆けまわって、どうやったらこの慟哭が伝わる作文ができるのか悩みましたが、結局表現力や想像力が至らずショボい文章となってしまいすみません。

この映画のことをもうちょっとよく知りたいと思ってプログラムを買いましたけど、そういうものを読んでしまうと感想がそれにとらわれてしまうので失敗したなと思いました。

 

【おまけの近況】

ゴールデンウィークが終わってから少し仕事が忙しいです。

今月はボランティアの広報紙の編集やリニューアルするホームページの立ち上げ(サイト構築そのものは他の人にお願いしていますが、その監修や利用マニュアルを作らないといけないのです)などあり、土日も家にこもっての作業が結構あります。

この映画を観たいがために土曜日は早朝から深夜までガッツり引きこもって編集作業をして、なんとか日曜日にこの映画を観に行く時間を作りました。

マクドナルドでメガマック復活とのことですが、20日からLLセットにコークグラスがつくということなので、来週まだやっていたら食べに行こうと思います。

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