映画“クレアモントホテル”

今日は昨日の蒸し暑さとはうってかわって、雨模様で肌寒かったですね。

 

例にもれず今日も気分転換に映画に行ってきました。

 

新潟市民映画館シネ・ウインド(http://www.wingz.co.jp/cinewind/)はちょっと久しぶりです。

 

 

【ストーリー】

 

ロンドンにある長期滞在型のホテル“クレアモント”。そこに夫に先立たれた年老いた婦人“サラ・パルフリー”は、娘から自立し自分のための余生を送ろうと訪れます。

 

そこにはサラと同じように身内から離れて暮らすお年寄りばかりで、お互いを観察し、誰から電話がかかってきたとか誰が訪れてきたかなどを話題にするのが楽しみとなっています。

 

サラは孫に会おうと電話をしますが、なしのつぶてで電話一つ掛かってきません。ある日出かけたサラは転倒してしまい、作家である若者の“ルードヴィック・メイヤー(ルード)”に助けられ、それをきっかけに自分の孫を演じて欲しいと頼みます。

 

映画「クレアモントホテル」予告篇

 

 

【感想】

 

ホテルでの孤独な老人たちの様子はユーモラスに描かれていてなかなか笑えます。

 

ルードはとても親切にサラに接し、サラは本当に孫のように接して、お互い心を通わせます。

 

二人の交流の中でサラは亡き夫との思い出を鮮やかに蘇らせ、ルードはサラから人生の深みを知ります。

 

サラがルードの部屋を訪れたとき、ルードは雑誌に載っていた友人にどれだけ寛容であるかを計る心理テストをサラに質問するシーンがあります。3つのうちどれかを選ぶような答えもサラはただ選択した答えを言うのではなく、そこに自分とルードとの関係をからめて答えます。そんなシーンに齢を重ねたサラの人としての厚みを感じました。

 

サラはルードの部屋で夫との思い出を語り、思い出の曲は知らないからとそれを即興でギターの弾き語りをするところに彼がサラから人生の深さを知ったことをよく表していると思います。

 

また、ルードはサラとの付き合いを誤解されて彼女に振られてしまいますが、その後にサラの思い出話に出てきた映画のDVDを借りようとレンタルショップに入り、たまたま同じDVDを手にとろうとした女性(グェンドリン)にプレイヤーがないからと一緒に見ることになったことがきっかけで付き合い始ました。そこはサラとルードの運命的な出会を象徴しているようにも感じます。

 

サラとルードとグェンドリンの三人がサラが新婚の頃によく夫と週末を一緒に過ごした地を訪れるシーンではサラは思い出にひたり、ルードとグェンドリンは彼女の思い出をなぞりながらは愛情を深めるというような雰囲気でとても素敵でしたよ。

 

サラ役のジョーン・プロウライトをはじめホテルに住んでいる老人役はイギリスの名だたる俳優(後でネットで知ったのですが)ばかりで、ウィットに富んでいながらも老いの孤独を背負っているような演技はホテルでのユーモラスな人間関係を描いています。

 

対する若者のルパート・フレンド(ルード役)、ゾーイ・タッパー(グェンドリン役)も名優たちに引けを取らない演技でこれからの活躍が楽しみです。

 

ユーモラスな人間模様、世代を越えた心の交流、ツレに先立たれた後の余生をどのように過ごすのか、思い出を大切にするということはどういうことなのかなど、見どころも多く心温まる映画でした。

 

ほとんどの地区では上映が終了しているようですが、これから上映の劇場もまだあるようですよ。

 

この映画の原作の小説を書いたはエリザベス・テイラーで映画“Angel(観たことはないですが)”の原作なども書いています。有名な女優ではありませんのであしからず。

 

映画”クレアモントホテル”公式サイト

http://www.cl-hotel.com/

DVDは7月末に発売です。(レンタルショップで見つけたらご覧ください)

http://amzn.to/lk5SAT

エリザベス・テイラー 著“クレアモントホテル” (集英社文庫)

http://amzn.to/m5CB77

 

 

【おまけ:近況】

 

先週と今週は研修のため一日ずつ仕事は有給休暇をとりました。遊びではないですがちょっと気持ちが楽でいいですね。

 

ここしばらく仲間に入れてもらっている市民活動グループの関係の作業が立て込んでいて、休みもなかなかゆっくり過ごせなかったり、詳しいことは伏せておきますが家族のことなんかでフラストレーションが溜まってイライラしがちです。

 

こんなときは家族にあたったりしやすくなりそうなので、家の中でも家族とは距離を置いて過ごしています。

 

市民活動グループの作業も収束すればイライラもおさまってくるのではないかと思います。

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