映画“英国王のスピーチ”

英国王のスピーチ。この作品は今年のアカデミー賞での作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞を受賞し話題になったのでご存じの方も多いかと思います。   日本では2月から公開されているので、既にご覧になられた方も多いのかと思います。新潟でもようやくこの土曜日(4月23日)に公開となり、今日観てきました。

ジョージ5世の次男、ヨーク公アルバート王子は父の代理として演説を行いました。しかし、吃音症をを抱える彼の演説は残念なこととなってしまいました。

 

その後ライオネル・ローグという言語聴覚の専門家と出会い、吃音症を治す訓練に取り組みます。

 

そして、彼はイギリス国王となり1939年にドイツへ宣戦布告を行ったことについて、国民へ呼びかける演説をラジオを通じて行うまでの物語です。

 

【映画を観て】

種類や程度はさておき、人間は誰でもコンプレックス、自分の置かれた環境や与えられた使命に対するプレッシャーを持っていると思います。
そしてこんな悩みや苦しみと戦うから様々なドラマが生まれ、そこから成されたことは受け手の心にとても響くものなのではないだろうかと思います。

この映画ではジョージ6世とライオネルの関係も時には反発し、時には親しくなりながら友情が育っていきます。 王室という特殊な環境で育ったジョージ6世は自分の感情を発散する場がなく、自分の気持ちを理解して支えてくれるくれる誰かをライオネルに求めているようにも思います。 後で思いましたが、スタートレックでいうとカーク船長とDr.マッコイのような関係なのでしょうね。   また、ヨーク公もライオネルも家族をとても大事にしているところもいいです。この映画はヨーク公とライオネルがメインですが彼らの妻たちは彼らよりも一枚上手だなとつくづく感じる場面もチラホラあります。

 

国が不安定になったり暗くなってきたときに国家を象徴する人からの国民へのメッセージは心の面ではとても重要なのだとあらためて思いました。

 

この度の震災でこの国では天皇陛下がビデオで国民へのメッセージを発表されました。陛下はこの映画の主役のジョージ6世と同じく政治的な権力者はないですが、国を象徴する人物からの言葉は国民の気持ちを和らげたり、頑張ろうと思わせますね。政治家やいろんな著名人の言葉とはまた違う次元のものだと思います。

 

ジョージ6世を演じたコリン・ファースは映画“シングルマン”で地味な役柄ながらも枯れた感じの繊細な演技は見事でした。今度はそれに比べていわゆるキャラが立つ役柄ですが、コンプレックスやプレッシャーと葛藤し、時にはユーモラス時には感情をぶちまける演技も素晴らしいなと感じます。

言語聴覚の専門家のライオネル・ローグ役のジェフリー・ラッシュもジョージ6世に対等な立場で毅然と向き合う演技がよかったです。   ジョージ6世の妻エリザベス役の国王の妻として夫を支えながらも、かなり大胆な行動に踏み切る女性を演じたヘレナ・ボナム・カーター(。ハリー・ポッターでのサディスティックな魔女なんかも演じているのにはびっくり)も、ライオネルの妻を演じている人もよかったです。

 

オリジナルの音楽はシンプルでありながらも王室らしい優雅さを備えているような雰囲気でよかったです。久しぶりにサウンドトラックのCDが欲しいなと思う作品です。

 

最後の戦争突入についての演説のシーンで流れるのはベートーヴェンの交響曲第7番2楽章です。静寂かつ重厚な曲調がプレッシャーに耐えるジョージ6世やこれから厳しい世の中になろうという中で国王の言葉に注目する国民の気持ちをうまく表しているように思います。

注:この演奏が劇中で使われたわけではありません。

 

後で知りましたけど、この曲(楽章)はたくさんの映画で使われているのですね(どの作品も観たことはありませんが)。

ちなみにクラッシクの曲がどんな映画で使われたかをまとめているサイトを発見しました。このサイトすごいですね。 http://www.geocities.jp/gokuraku_ya/persons/classics.htm

 

まだまだこれから上映される地区も多くあるようですので、ぜひ劇場に足をお運びください。

宣伝ではいろんな賞を受賞したと取り上げられていますが、受賞作品だから観て良かったというのではなく、この映画の素晴らしさをそれぞれに感じていただけるといいですね。

映画“英国王のスピーチ”公式サイト

http://kingsspeech.gaga.ne.jp/

 

【おまけ:近況】

4月に入ってから土日は放送大学に行っていて、ダラダラと休む日というのがない状況が続いていて、ちょっと疲れ気味のようです。   本当は土曜日に少しだけ勉強して、この映画を観て、日曜日も放送大学に行くつもりでした。でも土曜日に日曜日の分の勉強も前倒しでやったので、日曜日には朝一番の回で映画を観て、家に帰って午後からたっぷり昼寝できました。   放送大学の講義映像はあと4本観るととりあえず全部観たことになります。仕事場の昼休み中にDVDを借りに行ったりできるので来週末からの連休前半は少しのんびりしたり家の片付けや大掃除をやろうと思います。

 

 

コメントを残す