映画“シングルマン”

長年一緒に暮らしたパートナーを事故で亡くしてしまった男が、これ以上は孤独や悲しみに耐えられなくなり、自殺をしようとする一日の物語。

孤独は誰にでもあるものだと思います。たとえ恋人や家族や友人など人間関係に恵まれていたとしても、ふとしたときに孤独に対する不安や孤独感を感じると思います。

そして近しい人を失ってしまったときの喪失感や虚無感を受け入れて乗り越えていくのは難しいです。

自分は宣伝のキャッチコピーはあまり好きじゃjないのですが「愛する者を失った人生に、意味はあるのか。」とあります。

まさにこの映画はそれがテーマだと思います。主人公の彼は失ったものが大きすぎて、それを乗り越えられなくなったのでしょう。

彼がその日で生涯を終えようとして過ごす日はいつもと同じ日常に見えるのですが、彼の心情が繊細に描かれていて映像は美しいものとなっています。

特に彼が独りでいたり、孤独や悲しみに苦しむシーンはモノトーンな色調の映像で、誰かとふれあい心が動くような場面では色鮮やかな映像となるところなどは彼の心情をよく表しているように感じます。。

舞台となる1960年代のファッションや美術もいい感じです。

監督は建築家でありながらファッションデザイナーでもあるトム・フォードですが、初めての監督・脚本・製作にたずさわりこれだけの映画を作るとは大したものです。

また、主演のコリン・ファーズの演技も悲しみや孤独、虚無感を抱きながらも、日常を過ごす演技は繊細でとてもよかったです。(コリン・ファーズは王様のスピーチにも主演でこちらも楽しみです)

テーマ曲もこれは久しぶりに映画音楽史上に残る楽曲だと思いますよ。

新潟ではあと1週間で上映が終了するのですが、じわっと心にしみ入る映画を観たいと思う方は是非どうぞ。

「シングルマン」公式サイト

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