映画“シスタースマイル ドミニクの歌”

11月13日(土)は4週間に一度の通院でした。

前の日に映画を観たのでその日は観ないでおこうと思いましたが、上映スケジュールを観ると、1週間だけの上映で平日の夜の上映はないので思い切って観ることにしました。

1960年代に世界中で大ヒットした曲「ドミニク」を生んだ実在のシスターの人生を描いたドラマです。

主人公のジャニーヌはギターを専攻する学生でしたが、稼業を継がせようという家庭の抑圧から逃れるため、修道院に入ります。

そこでも厳しい戒律に反発しいろいろ問題を起こしながらも、聖ドミニコの物語を歌にした「ドミニクの歌」を作ります。

この歌はレコード化され世界的にヒットするものの、ジャニーヌの素性は一切隠されたまま、シスタースマイルという芸名でリリースされているため、謎の修道女へ世間の興味が集まります。

もっと自由に外で歌いたいということから、修道院を飛び出し、実名でステージシンガーとなりますが、教会からの圧力でステージ活動もうまくいかなくなります。(チケットは完売なのに公演は中止という場面もあります)

絶望の中、彼女は親友のアニーのもとに身を寄せます。アニーは学生の頃からジャニーヌに恋をしていたレズビアンです。

レズビアンと同居していたことがスクープされ彼女の音楽活動は壊滅的な打撃を受けます。

さらに追い打ちをかけるようにこの曲の売上に対する膨大な追徴課税が課されます。本来この曲の収益は教会に寄付され、ジャニーヌの元には入ってこなかったのですが、教会の反発を買ったジャニーヌはどうにもならなくなり、アニーとともに命をたってしまいます。お金のことだけではなく、見えない力で自分の人生が翻弄され、生きる価値を見いだせなくなってしまったからなのかもしれません。

ジャニーヌは自分の好きなこと、やるべき事だと思うことは明るく快活に取り組みますが、気に入らないことは激しく怒りを爆発させ断固拒否を貫きます。

自由を手に入れたいが、束縛から開放されることが怖いと矛盾を抱えて、自分も他人も愛せなくなってしまうのは、彼女の真っ直ぐさゆえの不器用さなのでしょう。

主役のジャニーヌを演じるセシル・ドゥ・フランスはそうとうにこの役作りについて研究したようです。ジャニーヌの喜怒哀楽や葛藤や挫折をよく表現した演技です。クリント・イーストウッドの次回監督作品にも出演が決まっているというので楽しみです。

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