映画“BECK”

ハロルド作石のマンガ「BECK」をご存知の人も多いでしょう。

昨年の冬に実写版映画制作の発表やキャストの発表でイケメンだけで話題を集めようとしているゴミみたいな映画になるんじゃないかなど、mixiのコミュニティではかなり議論が続いています。今日公開日だというのにいまだに映画化反対とか書き込まれていたりします。

BECKは自分にとって思い入れの強いマンガでもあります。うつ病になり新卒から務めていた会社をやめて、暗く重い気持ちは晴れることなく、不安になったりイライラしたりする毎日を過ごす中で最初にアニメに出会いました。その後原作を読んでみたくなりマンガを読み始めました。このマンガの自分たちの強い思いでどん底に落とされながらもそれを乗り越えていこうというメンバーの姿勢に感動しました。
あまりにハマってしまい、弾きもしないのにBECKモデルのテレキャスターを買ってしまったりしてしまいました。(でもなぜかBOSSのエフェクターだけはイパーイ持ってる(笑))

さて、前置きが長くなりましたが、初日の初回の入りについてはキーボードのUからQを見てください。

ネットで原作にこだわるあまり反対の意見やイケメン好きのキャッキャウフフって感じの意見やいろいろ飛び交っていましたが、自分は映画を見てから判断しようと決めていました。

そして、今日いよいよそれを自分の目で確かめる時がやって来ました。

まずは、日テレと共同制作ということは来年の今頃にはテレビで見れちゃうのかなってちょっと残念。監督は20世紀少年堤幸彦ですが、個人的には21世紀少年よりも出来はよかったと思います。この間20世紀少年をテレビでやっていたのは、この映画の前フリ?(ジブリ映画が公開される時期にやたらにジブリアニメを放映するみたいなのと同じ)来ましたよ日テレ商法(?)

ストーリーはコユキと竜介の出会いからグレートフルサウンドのステージまでを描いたものです。
原作に忠実というのはやはり映画では成り立ちにくいのかなと思います。設定が変わっていたり、原作の内容もいくつか省かれていたりしていました。でも映画としては見せ場がちょくちょくありよくまとまっていると思います。

キャスティングについてはイケメンだけを連ねた残念映画だろうという意見やBECKは知らないけど、自分のスキなイケメンが出るから絶対見るという意見もよく見かけましたが、実際にスクリーンで観るとなかなかよかったのではないでしょうか。(ライブの観客の有吉と釣り堀の客の品川はいらねーなと思いますた)

さて、このマンガの見所はバンドの演奏シーンだと言えます。ライブなどでは歌の歌詞もなく、楽器の音の描写もほとんどありません。どんなサウンドが生み出されているかは読み手それぞれがイメージするというのもハマってしまうポイントです。
これが実写ではどうなるのかというのはマンガを読んだことがある人は少なからず興味があると思います。
ネタバレになるといけませんので書きませんが、なるほどそうきたかって感じです。これはこれでアリだと思います。

個人的には、コユキがギターを始めるまでは国吉ちえみというアイドルが好きだったこと、文化祭でコユキとサクが2人で妖怪人間ベムの主題歌を演奏して残念なことになったこと、それからジョン・レノンやフレディー・マーキュリーなど歴代のミュージシャンが野外フェスの終わった会場でゴミ拾いをする夢が大人の事情で別のモノに置き換わっていたこと、コユキがバイトをしてテレキャスターを買うところ(映画ではテレキャスターの色が違っていたなー)、グレートフルサウンドのステージ直前でメンバーがバラバラになってしまってコユキがThe BeatlesのI Gotta Feelingをアコギで弾き語りするシーンがなかったのは残念だったな。

気になるバンドのサウンドですが、なかなかBECKらしさが出ていたのではないかと思います。ライブシーンは映画としては世界初の360度パノラマ専用カメラを使って撮影したということでかなり迫力がありました。(アニメ版の楽曲はビート・クルセイダーズのヒダカトオルが監修していたのでこちらもかなり出来がいいです)

最後はグレートフルサウンドのアンコール演奏のままエンドロールが流れたほうが余韻があって良かったかなって思いました。

グレートフルサウンドのステージでメンバーが揃ったときの演奏は危うく目から汁が出るところでした。

マンガにこだわりがある人も、マンガは知らないけどイケメン大好きな人も自分の目でもうひとつのBECKに触れてみたらいいと思います。

でも、これだけはキッチリ言っておきたいです。映画としてはそこそこでも、やはり原作を思うと映画化は禁忌の領域ですね。

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